美しい怒江大峡谷
怒江大峡谷は、雲南省西北部怒江州にあり、世界で一番長く、最も神秘的で、最も険しく美しい、そして最も原始的な大峡谷です。この峡谷が雲南省に位置する部分は、長さ300キロ、平均の深さは2000メートルです。一番深いところは、貢山の丙中洛一帯で、3500メートルです。今日の番組では、中国一の美しい怒江大峡谷をご紹介します。
実は、これまで怒江大峡谷を訪れた人は多くはなく、その美しさはあまり知られていません。怒江大峡谷の美しさについて、現地の人、陳軍さんは、次のように話してくれました。
「故郷の風景はとても美しいです。ここの風景は、自然のままで、人によって破壊されたことはありません。すべてが天然です。ここの住民は心が優しく、お客さんをもてなすことが好きです」
怒江州は面積が1万4千平方キロメートルで、地形は北が高く、南が低くなっています。ここは、山脈が連なり、川の流れが速いです。川には、怒江、ランソウ江、独竜江などがあります。
怒江大峡谷の最もきれいな観光スポットは、「石の月」というところです。顔を上げて遠くに目をやると、山々の中に巨大な洞窟がまるで満月のように空中に浮かんでいます。洞窟の周辺には薄い雲がたなびいています。1930年代の抗日戦争中、中国とミャンマーを支援するアメリカ空軍の義勇軍は、地上からのナビゲーションが消えた後、この「石の月」という独特な景観を利用して方向を識別していました。このような逸話があるため、この観光スポットは特別な意味を持っています。
怒江は、長さ3200キロ、水源はタングラ山(唐古拉山)の南の麓にあります。この川の流れはチベット、雲南省、ミャンマーを経て、インド洋のバングラデシュ湾に注ぎます。冬、怒江の水は全体的に安定していますが、「トラ飛び」と呼ばれるところでは、まるでこの川が怒っているかのような姿が見られます。この怒るというのは、川幅が狭くなっているため、上流から流れてきた水がここでぶつかり、水滴が周囲に飛び散り、その様子がとても荒々しいためです。
10年前、山が高く、川の流れが速かったため、怒江にかける橋を作るのは難しいことでした。当時は、鉄のチェーンの橋で怒江の両側が結ばれました。今は橋が作られたため、現地の住民は、この鉄のチェーンを観光用にしました。観光客はこの鉄のチェーンで川の向こう岸に渡ることができます。北京からの劉さんは、その体験の感想を語ってくれました。
「最初はベルトを体に結んでも怖かったですね。10数メートルぐらい渡ると、恐怖感が徐々に薄れてきました。とても刺激的で、来たかいがありました」
怒江の観光スポットを回ると、どこでも怒江の姿が見られることに気付きました。夏と秋、怒江は流れが速く、冬と春は特に、水が澄んでいてきれいです。
怒江は北から南へと流れ、流れは何回も山や岩に切断され、ここで半円形となり、「怒江第一の湾」が形成されました。(任春生)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |