広東省初のグーリン水上観光コース
中国南部の都市、広州の西北部の従化、花都、白雲区を流れる川があります。それは広州の母なる川、流渓河です。この川の両側には山、そして森林が茂り田園風景が広がっています。
従化市は、流渓河にグーリン観光コースを設置しています。このプロジェクトは、三段階に分けて行われます。第1期工事は、水上グリーン観光コースの北側で、すでに完成し運営を開始しています。第2期工事は、川の南側で、川はここで従化という町を貫きます。ここの観光の目玉は舟に乗りながら、町の景色を楽しむことです。第3期工事では、川沿いと広州競馬場周辺で観光スポットが整備され、レジャーエリア、観光エリア、リゾートエリアの開発が予定されています。
水上グーリン観光コースの出発点は温泉広場の埠頭です。行き来する遊覧船は、鮮やかな赤で塗られ赤い提灯が飾られていて非常にきれいです。遊覧船の天井はガラス張りです。遠くにある山々も見えます。
従化流渓遊覧船株式会社の葉銘熙部長は、遊覧船のデザインについて、次のように話してくれました。
「遊覧船の外観デザインには、伝統的な嶺南園林の特徴、つまり、いろいろな果物の図案が採用されました。遊覧船の天井はガラス張りで顔を上げれば、青い空と白い雲が見えます。自然と一体になる感覚を感じてもらいたいんです」
深セン市に住む葉さんは、従化の水上グーリン観光コースがオープンしたことを聞き、さっそく家族と一緒にやって来ました。観光の感想について、葉さんは次のように語ってくれました。
「従化は広州の庭と呼ばれています。空気がとてもきれいなんです。そして川の水もきれいです。今、こんなきれいな水はめったに見ることができません。私は桂林に行ったこともあります。ここは、桂林の景色にも負けないと思います」
流渓河グーリン観光コースが整備される前、関連部門はこの川の生態保護を開発の最優先としました。2011年9月、流渓河グーリン観光コースが開通しました。観光コースが公開された後も従化市政府は「従化流渓河グーリン観光コース管理方法」を打ち出し、流渓河の環境を厳しく保護、管理しています。
流渓遊覧船株式会社の葉銘熙部長によりますと、遊覧船は電気で動くエンジンで環境を意識したものになっています。また、乗客にはゴミ袋が配られ、観光後にゴミ袋を回収してまとめて処理しています。川に汚染物を一切に出さないようにしているのです。そして船が出発する前に、環境保護に関する船内放送が始まり、人々の環境保護意識の向上に努めています。
現在開通している流渓河の北側の観光コースは6.3キロで、船では20分ほどのコースです。川の両岸の自然風景を鑑賞するほか、乗客は船内で広州特産の果物を食べられます。6月と7月はライチ、8月と9月は竜眼、冬は蜜柑です。そしていろいろなパフォーマンスも楽しめます。たとえば、伝統的な民謡、楽器の演奏のほか、サーカス、マジックなどです……(任春生)
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