無錫で桜の花見を楽しむ
中国江蘇省の無錫は、梅の花で知られる都市です。以前このクローズアップでもご紹介しましたが、すでに百年の歴史がある梅園は、無錫の一番有名な園林です。しかしここ数年、様々な種類の桜の木も植えられ、無錫はいまや桜の花見の名所にもなっています。毎年桜が咲き誇る3月には、「太湖鼈頭渚花見大会」が行われ、お花見観光コースが人気を集めています。
今年の3月の末、太湖鼈頭渚公園花見大会の名前が新たに中国・無錫太湖国際花見フェスティバルに変わり、いっそう盛大に行われました。国内外の観光客が太湖の辺にある鼈頭渚公園の桜谷という観光スポットを訪れ思い思いに花見を楽しみました。
今日の番組では、無錫の桜の観光名所をご紹介します。
20世紀の初頭、太湖の鼈頭渚に、桜の木が植えられました。以来無錫の人々には桜の花が好まれるようになりました。今、鼈頭渚公園には、70種類、3万本の桜の木が植えられて、8つのお花見スポットがあります。桜の本数などを考えても全国一の桜の名園となったと言ってもいいでしょう。この花見ブームも手伝い、今年無錫市は、これまでの太湖鼈頭渚花見大会の名前を中国・無錫太湖国際花見フェスティバルに変えました。
無錫の桜の栽培について、無錫市公園観光地管理センターの常栄初主任は、次のように話してくれました。
「太湖鼈頭渚公園の桜谷は、中国一の桜の名所になったといえると思います。まずは面積が全国一です。国内のほかの地域の桜の作付け面積は最高でも33ヘクタールですが、ここは2倍の66ヘクタールあります。次に花の種類ですが、世界には桜の種類はおよそ160種類あります。ここにはすでに70種類以上が揃っています。そして桜園の整備が全国に先駆けて行われました。1980年代の初頭、無錫市と日本の関連団体が中日友好桜林を作り、それ以降数十年かけて、一番有名な桜の名所となったのです。無錫で桜が植えられたという歴史の記載も一番早いです。古い記録によると1916年、無錫出身の楊翰西が太湖鼈頭渚の長春橋付近に、桜の木を植えたという記載があるんです」
観光都市の無錫は、今後、国内の一番というだけではなく、世界でも有名な花見の名所になる計画もあります。常栄初主任によりますと、無錫は、今後、鼈頭渚公園の桜谷を日本、ワシントンと肩を並べる花見の名所にすることを目標に定めたということです。
日本観光機構の関係者は無錫の計画を聞いて、すぐこの計画、そして日本人の無錫の花見の旅を支援することを約束しました。日本観光機構の関係者の話です。「桜も春のシンボルですね。われわれの友好の象徴でもあります。ここの桜の美しい風景を日本にも伝え、より多くの日本人の人々に無錫のことを知ってもらい、より多くの日本人観光客に無錫の鼈頭渚公園の桜谷に来てもらいます」
昭和61年(1986年)無錫旅情という歌が日本で大ヒットしました。多くの日本人は、この歌を聞き、無錫を訪れました。無錫旅情を歌った日本の歌手、尾形大作さんは、3月の無錫太湖国際花見フェスティバルにゲストとして招かれました。両国の交流事業について、尾形さんは、「無錫市の招聘を受け、日本で無錫を宣伝するキャンペーン活動の顧問を務めます。今後、音楽、アート、旅行、経済などの面で両国の交流事業に貢献していきたいです」と話してくれました……(任春生 撮影:張強)
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