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12月16日 中国の旅

2011-12-16 16:08:59     cri    

湖北省、神農架の大九湖の自然保護






















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 湖北省の有名な観光地、神農架の森の中に桃源郷のようなところを思わせる場所があります。それは大きな、九つの湖と書く大九湖です。ここはその名のとおり9つの湖が点在しています。四方を山に囲まれ、植物が豊かに茂り、数多くの生き物が生息しています。ここには中国中部に唯一残された湿地があります。しかし、美しく自然に恵まれた大九湖周辺は、かつて生態環境が破壊されたことがあります。この土地に住む人々はこの問題に気がつき、生態環境の回復に努め、現在の美しい風景を取り戻しました。今、私たちが美しい景色を見ることができるのも、人々が環境保護という課題に取り組んだおかげです。

 大九湖周辺には、3万年の歴史をもつ沼があります。沼の最も深い部分は3.5メートルにもなり、蒲や葦などの植物が生えています。環境保護分野の専門家の推定によりますと、大九湖湿地の生態価値は464億元、これは普通の田畑の生態システムの160倍となります。水を蓄え、炭素を吸収し、気候を調節する役割を果たしているのです。中国科学院地球測定研究所環境と災害研究室の杜耘主任は、地球温暖化という現状下で、気候分析と測定が重要な課題となった。樹木やコケなど植物の残骸(ざんがい)が 、湿地や凍土に覆われて腐食せずに炭化し、数千年以上かけて積み重なってできた層を泥炭と呼びますが、大九湖の泥炭の堆積は途切れることがなく、気候変動の研究において価値が高いとしています。杜耘主任はさらに、「ここは、中国の東部地域に比べれば、人類の活動が少なく、泥炭の堆積がずっと続いています。この湿地の地層構造はこれまでの1万年の気候変化の状況を反映しているので、この湿地を保護する意義は大きいのです。中国の東部と中部地域では人類の活動が多く、環境がほとんど破壊され、気候の歴史的変化を研究する材料がほとんど見つかりません」と述べました。

 大九湖は神農架という森の奥にありますが、かつて人類の活動によって生態環境が破壊されたことがあります。1980年代から、この周辺に住んでいる人々は沼地の水を排水してここに稲を植えたり、また野菜を栽培したりしていました。しかし過度な開発は人々に恩恵を与えてはくれませんでした。それどころか大九湖の湿地は干上がり、9つの湖は消えてしまったのです。苔類もなくなり、貴重な動植物の姿も失われました。

 自然環境の破壊がもたらした厳しい現状を目の当たりにして、政府関係者や研究者などがアクションを起こし環境保護に着手しました。その結果2008年に、大九湖湿地公園管理局が設置されました。2009年には、大九湖国家湿地公園にランクが上げられ、中国中部で唯一、亜高山湿地に指定されました。湿地公園の整備について、公園管理局の王興林局長は、「計画によって、5083ヘクタールの土地を整備していきます。対象範囲の中に、一つの村があり、309世帯、1444人が暮らしています。これらの人々は立ち退きを要求することになりますが、実際にはかなり難しいと思います。環境保護と人々の生活、人々の利益との間には大きな対立があります。村人は以前からここに住んでいるため、離れたくないという気持ちが強いんです」と語りました……(任春生)

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