北京では最近、住宅価格の急速な上昇を抑えるために、市民の住宅購入を制限することを主な内容とする一連の政策を発表しました。簡単にいえば、北京戸籍を持つ家庭は2軒、そうでない家庭は1軒しか住宅が買えないということです。一つの家族で普通は2軒も3軒も住む家は要らないでしょうから、実際の需要以外の投機を目的にした住宅購入を防ぐのが目的だということです。

　これらの政策により、住宅の価格は下がらないまでも、少しでも上昇のペースが落ちるのではないか、と期待する声もあります。その一方で、やっぱり対策が厳しすぎて、一部の人の基本的な需要を無視しているという指摘も聞かれています。

　これを受けて、政府は今、政策を見直しているところです。これから、政策をもっと厳密にし、もし、効果が見られれば、本当に家を必要とする人たちのために、ある程度制限を緩和することも検討しているそうです。

　さて、今週の番組は、その住宅購入制限措置のほか、ここ数年の中国の航空業の成長についてお伝えします。どうぞお楽しみください。