中国では、春節(旧正月)の1週間の連休が先週木曜日で終わり、会社などは相次いで仕事を再開していますが、春節の雰囲気はまだまだ続いています。というのは、中国では、旧正月の15日を過ぎなければ、春節が終わらないという考え方だからです。それで、連休が終わった今も、会社によっては、まだ休み中のところもあるし、ときどき爆竹の音も聞かれます。
私の気のせいか、今年、北京の爆竹は、例年ほど賑やかでない感じがしますが、中国の公安・消防当局の発表によれば、春節期間中、爆竹や花火が原因で、全国で1万1800件あまりの火災が起き、40人が死亡、37人がけがをしました。それによる経済の損失は5600万元(約7億円)に上るとも言われていますが、それよりも、人的被害が出ているので、爆竹と花火、今後も続けてやるか、どういうふうにやるか、などなど、改めて考えなければならないと思います。
中国の人にとって、春節のときに花火や爆竹が完全になかったら、ちょっと寂しい、物足りないという気分になるのは確かなのですが、自分や人に被害を与えず、人の邪魔をせずに爆竹や花火を楽しむ方法が、まだ見つかっていないようです。
昔からの伝統を、いまの都市での暮らしとうまく結びつけ、融合させることが、今後の課題になるのではないかと思います。ぜひ、みんなで知恵を絞って、いい方法を見つけてほしいです。
さて、中国の中央銀行、中国人民銀行は先週、1年ものの定期預金と貸し出しの金利を、いずれも0.25%引き上げると発表しました。今週の番組は、今回の利上げを中心にお伝えします。どうぞお楽しみください。(鵬)
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