黒龍江省は中国の最北部にあり、地図で見ると、その形は空を飛んでいる白鳥のようです。そしてハルビンは黒龍江省の省都で、白鳥の首元で揺れる真珠のように輝いています。この都市は高緯度地域にあり、冬になると気温は零下20度から30度に下がります。一年のうち、半年ぐらいは冬です。この時期、毎年ハルビンの市民は氷と雪を素材に彫刻の作品を作ります。
ハルビン・氷と雪のフェスティバルは、1960年代に始まりました。そもそもの始まりは市内の兆麟公園で行われる氷提灯の遊園会でした。氷を使って作品をつくる芸術家たちは市内を流れる松花江に漂っている氷をすくい上げて、提灯を作り、その内部に電球を入れました。スイッチを入れると氷提灯は明るく輝きます。その後もハルビン・氷と雪のフェスティバルは年々開催され、規模も拡大し、毎年新しいものがどんどん出てきています。
ハルビンで氷の彫刻と雪像を楽しむ場所は3ヵ所あります。兆麟公園、太陽島公園と氷雪大世界です。そのほか、観光名所の聖ソフィア教会が有名です。この教会は1907年に帝政ロシアの兵士の従軍用に建設されたものです。ビザンチン形式の豪華な教会で、2000人の収容が可能です。今は、ハルビン建築芸術館として開放だれています。
ハルビンの食べ物といえば、ハルビンビールとソーセージですね。ハルビンビールはハルピンビール・グループが製造するビールで、本部が黒竜江省ハルビン市にあり、1900年にロシア人が設立した中国最古のビール会社です。ハルビンソーセージもハルビン土産にはかかせません。
アクセス:ハルビンにはハルビン太平国際空港があり、大阪と新潟から直行便が飛んでいます。関西国際空港からはおよそ4時間、新潟空港からは2時間20分のフライトです。
国内の場合は、北京から飛行機で2時間、上海から3時間のフライトです。また北京からは高速鉄道があり、北京駅からおよそ8時間で到着です。(番組担当:任春生 吉野綾子)
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