仙人岩	長寿松

　仙景台風景区は吉林省の延辺朝鮮族自治区の和龍市にあり、長白山へと続く山脈の一部分です。独特の形をした峰や岩、松、そして季節ごとの花、美しい雲海などで知られています。

　和龍市の中心部から仙景台までは30キロありますが、整備された道路を走り、両側の畑や山を見ながらあっという間に到着しました。ここ2、3日、ずっと緑の畑や丘の風景が続いていますが、見れば見るほど好きになっています。今日は、小雨の中、帽子のような雲をいだたく小山、青々としたトウモロコシ畑、のんびりと草を食べている牛がいる様子は本当に最高です。週末のドライブにぴったりの場所だと思います。

仙耳岩	象鼻岩

　仙景台に着いた時、雨が強くなりましたが、山を登ろうという思いは変わりません。ここは小さな山がいくつもある観光区で、最も高い山の仙景台主峰でも924メートルほど。「せっかく来たんだし、雨の中でも山を登ろう」ということで、山の中に入りました。幸い、道がちゃんと整備されていたので、笑いながら気軽に登ることができました。さまざまな木が生えて、山の中から沸いた水が流れ、岩には苔がむしている……。我々の姿に驚いて逃げていったリス、木々の間を飛ぶ小鳥の鳴き声、名も知らない美しい花々、木の根元のキノコなどなど、久しぶりに大自然の中に帰った気がしました。

「甘露泉」という井戸の水を飲む安藤記者	連なる山々

　それから、さまざまな形をした岩は仙景台の見どころの１つです。人の横顔そっくりな「仙人岩」、ラクダの形をした「ラクダ峰」、ゾウの鼻の形をした「象鼻岩」などの岩に、自然の造形力にただただ感心するばかりでした。

　残念ながら、ここの取材時間はわずか1時間しかなく、その魅力を満喫することができなかったので、今度はプライベートでもう一回仙景台を訪れてみたいと思っています。（Katsu）