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一度に三カ国の風景を目にする場所

2009-07-21 11:47:43     cri    

川の向こうは朝鮮

 20日午後の取材は出発する前から楽しみにしていた防川です。ここは、中国、朝鮮とロシアが接する場所。「鶏が鳴いたら、3つの国で聞こえ、犬が吠えたら、3つ国に響く」というのはまさにこの防川ことをさしています。

 車が大きくカーブを曲がると、右側に広い川が現れました。「川の向こうは朝鮮だよ」とガイドが言うと、そのとたんわれわれは一斉に川の向こうを眺めました。この川は図們江です。図們江の向こうの朝鮮にも、同じように緑でいっぱいですが、その緑はトウモロコシや水田ではなく、ただの草のように見えました。低い丘が連なり、雨と霧の中で、その風景はなんだかかわいらしくも見えます。「朝鮮の羊だ」とCRIのドイツ人記者は声を上げました。向こう岸には10数匹の羊が悠々と草をはんでいて、こちらの車など、全く気にするそぶりもありません。このように、図們江の両側に暮らすものは、人も動物も、自らのなすべきことを果たし、落ち着いた日々を送っているのだと思います。

洋館坪大堤

 さらに走ると、洋館坪大堤(堤防)という道路に入りました。この道路は琿春の敬通と防川を結んでいますが、道路の西側の図們江は中国と朝鮮の国境で、東側はロシアです。1957年、図們江で洪水が起き、この堤防が破壊されました。その後、中国人はロシアの道を借りて敬通と防川の間を行き来することになりました。1992年8月、中国政府は500万元を拠出し、この洋館坪大堤を再建しました。

 洋館坪大堤の終点は望海閣です。晴れた日には、ここから朝鮮とロシアを眺めることができるだけでなく、その先に広がる日本海も見えるとのことです。ここから日本海までは15キロですが、残念なことに、雨と霧のせいで、ロシアと朝鮮の様子、および両国を結ぶ大橋も、ぼうっと霞んでいるだけでした。それにしても、感動しました。同時に3カ国の景色を見るチャンスは誰にでもあるでもなく、しかも一生のうちに2度と見ることができないかもしれないからです。まもなく、琿春と新潟を結ぶ航路が正式に開通するので、日本のみなさん、興味があれば、ぜひこちらへ足を運んでみてください。(Katsu)

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