琿春口岸
20日の11時ごろ、市政府で琿春の簡単な状況説明を受けたあと、琿春口岸(税関)に到着しました。「ここをくぐると、向こうはロシアです」と同行しているガイドが琿春口岸の大門を指しながらこう言いました。それほど立派な建物ではありませんが、両国を結びつける陸上の橋となっています。
現在、琿春口岸の通行可能な貨物量は年間60万トンで、通行者数は延べ20万人と設計されています。通関ロビーに入って、多くの荷物を持ったロシア人のグループが通関手続きを始めていました。手前が中国側で、5メートルぐらい離れた向こうがロシアの税関です。出国と入国は、大体10分間ぐらいで全部の手続きを終えることができるそうです。こんなに速く2つの国を行き来する様子は初めて見ました。
琿春市航務局の初鉄城副局長は「去年の10月、琿春口岸からロシアのザルビノ港と韓国の束草(ソクチョ)を経由し、日本の新潟に至る航路が試験的に運航を始めました。そして、この航路は今月の末には正式に開通することになる」とのことです。これまで、中国東北部の貨物を日本に輸送するためには、陸上で大連に運んでから、日本海に入ることになるので10日間以上かかります。この航路が開通すると、わずか1日で到着するようになります。今後、この航路を通じて日本から琿春、さらに吉林省へ旅行したり、ビジネスを始める日本人が増えてくることでしょう。同行している日本語部の安藤さんが書いた文章でも触れましたが、琿春の日系企業で働く村山文夫さんは、琿春の気候や環境、食べ物などを高く評価しました。もしかしたら、将来、ここは日本人の間で有名な観光地になるかもしれません。(Katsu)
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