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今年のトレンド?中国のキャンピングカー

2009-07-20 10:20:31     cri    

キャンピングカーの人気ぶり

 いよいよ遼寧省・吉林省をめぐる旅が始まりました。16日はほとんど"倒れ込むようにして"眠りましたが、17日は朝9時からスタート。まずは今、長春で開かれている長春モーターショーを見学。

 中国には国際的な規模で行われるモーターショーが3つあり、上海、北京、そしてこの長春です。私も今回の訪問でようやく知ったのですが、実は長春は自動車産業の街でもあり、中国を代表する自動車企業がここに集まっているということです。もちろんその中には日本との合弁企業も含まれています。しかも今年は、去年起きた国際金融危機が広がる中で開催されるモーターショーなので、その影響も懸念されていましたが、蓋を開けてみると、そんな問題は一体どこへ?というほどでした。中国の自動車産業は外国の影響を受けず、都市市民の所得の成長にともない自動車の販売台数も伸び続けているのです。

 という状況で開催されたモーターショーなので、会場はまさしく人・人・人。取材団が訪れたのは金曜日の午前中でしたが、それにもかかわらず、本当に大勢の人が会場に押し寄せていました。まあ、立派な一眼レフのカメラを持った男性客が多かったのは、車よりも美女モデル目当て……?と思いましたが。

 それはともかく、来場者に聞いてみると、実は中国のメーカーによる自動車よりも、ドイツや日本などの合弁による車に人気があり、今もそういった合弁メーカーの車に乗っているが、今後、買い換えても乗り続けたい、という声がありました。

 それを裏付けるように、日本との合弁メーカーの会場に行ってみたところ、押すな押すなの盛況ぶりで、中国でも人気のあることは知っていましたが、ここまで人気があるとは、正直なところ思ってもみませんでした。環境保護にも関心が集まっていて、省エネ、環境に優しいハイブリッドカーの展示も行われており、大勢の人が熱心に見ていましたが、まだ高くて手が出せないという声も聞かれました。

 

会場はこんなに人が……

 ただ、そんな中私にとって驚きだったのがキャンピングカーの人気です。これは一緒にこの取材団に参加した日本語部の胡徳勝記者も触れていますが、その値段には本当にびっくりです。なんと約25万元(およそ375万円)。中国で普通に売られている車でも大体30万元(450万円)前後、一番安いタイプでも3万元(45万円)というのにこの値段です。

 しかもこのキャンピングカーにはシャワーやトイレまでついています。もし日本でここまで充実させたタイプを買おうとすると1000万円以上します。トイレやシャワーのないタイプでも400万円から500万円はするので、これがいかに安いかがおわかりになるのではないでしょうか。

 しかも今の中国には、こういったレジャーを盛んにする目的とした政策もあります。中国では旅行がブームで、北京でも全国各地からやってきた旅行客の姿をよく見かけますが、一昨年から始まった、長期休暇の短縮化(以前は1年に3回、春節、労働節、国慶節の時に一週間ほど休みでした)と複数化に伴い、長い旅をするよりも、短期間で近場を旅するスタイルが増えつつあります。このキャンピングカーはまさに、そんなスタイルの旅にはちょうどいい乗り物ではないでしょうか。しかもこの車があれば、宿泊費もかかりません。

このキャンピングカーは、この長春モーターショーの中でもトップクラスの人気で、見学のために行列ができるほどだということです。そんな点からも変わりつつある中国のライフスタイルや余暇の過ごし方を見たように思いました。

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