中原記者:今回万記者と共に遼寧省を訪れることになりました、中原美鈴です。CRIには10月に入局したばかりですが、中国居住歴は長く、その間中国の様々な土地を旅しました。日本を3年ほど旅して回ったこともありますが、中国は広大なだけでなく、数多くの歴史や文化、そして民族が根付く国であり、私が見てきた中国はまだまだほんの僅かです。やはり外国人として異国を旅する場合には、「観光」という目線でその土地をめぐるわけですが、今回は経済や工業という角度を兼ねた訪問であるとのこと……
万兵記者:皆様こんにちは、中国国際放送日本語部の記者、万兵です。北京放送では2008年から「CRI外国人記者の見た都市」と題した一連の報道活動を行い、中国各地の経済や文化、観光などの発展状況を世界各国に紹介しています。そして、今回は、私と日本語部の中原記者が、遼寧の取材旅行に参加することになりました……
先日の天気予報で今日は大雪。私たちは予定の出発時刻より少し早めに鉄嶺を離れ、阜新に向かいました。私たちがホテルを出たときには既に雪が降り始め、気温は再びマイナス12℃に。 最終日となった本日訪れる阜新は、内モンゴルに隣接する市でモンゴル族が多く、地元の郷土料理も羊肉のスープやリブなどが必ずテーブルに上ります……
これまで積もっていた雪が嘘のようにお天気に恵まれた今日。気温は昨日のマイナス13℃から一気に4℃まで上昇し、暖かく感じられる一日の始まりでした。 撫順から鉄嶺へ向かうためにバスに乗り込んだ私たちを見送ってくれたのは小さなリス。木の上を軽快に飛び回る姿に撫順の自然を感じつつ、鉄嶺への道の途中でまず訪れたのは撫順に位置する大きな「露天炭鉱」……
私たちがまず訪れたのは、先日までの大雪で雪原と化した建設地帯。そこは「大瀋陽」と称する遼寧省の新都市計画(遼寧省内に33ヶ所の新都市を構築する計画)の一環となっている「瀋撫新都市」の建設現場で、到着後、現地のパトカーの先導の下、建設中の新都市の様子を見学しました……
昨日降り積もった雪が残る中、私たちはまず、遼寧省人民政府を訪ねました。本日の会見のテーマは二つ。遼寧氏発展改革委員会趙小曼氏による遼寧省の経済区の発展に関する紹介、および遼寧省旅行局応中元氏による遼寧省の観光資源についての紹介でした。 遼寧省は伝統的な工業地帯で、中国では「老工業」と呼ばれる重工業が発展しています。対外開放された港「営口港」を有し、空路、陸路の発達により、流通において好条件を備え、瀋陽市を中心とした8つの都市(瀋陽、撫順、本渓、鉄嶺、遼陽、鞍山、営口、阜新)ではそれぞれの特色を持つ産業が発展しています……
「旅にトラブルはつきもの」とは言いますが、今回の遼寧省の旅は正にそんな始まりでした。 CRIから出発したバスの中で私たち記者団のリーダーとなる銭センター主任が何気なく言った一言、「ここ二日、北京より北は気温がぐっと下がるんだよ。瀋陽はマイナス13℃まで下がる予報らしいぞ」。この一言がその後の私たちの運命を示唆していたのです。 正午過ぎ、北京の空港に着いた私たちはまだ知らなかったのです。今日という日が恐ろしく長い一日になることを……