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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
前書き

 漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。

選者のひとこと

 「おや、ちょっと涼しいな、風もないのに。ああ、涼を感じさせるのは虫の鳴き声か」と詠うこの詩、松虫、鈴虫といった虫の鳴き声に涼しさを感じるのは中国と日本に共通したものだろう。北京の街かどでも、松虫や鈴虫を入れた小さな虫籠を担いで売り歩く郊外の農民の姿をたまに見かけるが、都市の現状化とともに、こうした農民の姿も年々少なくなっているようだ。虫の鳴き声も年ごとに減っている。

紹介した『私の漢詩歳時記』
• 私の漢詩歳時記ー七月下旬
• 私の漢詩歳時記ー七月中旬
• 私の漢詩歳時記ー七月上旬
• 私の漢詩歳時記ー六月下旬
• 私の漢詩歳時記ー六月中旬
• 私の漢詩歳時記ー五月下旬
• 私の漢詩歳時記ー五月中旬
• 私の漢詩歳時記ー五月上旬
• 私の漢詩歳時記ー四月下旬
• 私の漢詩歳時記ー四月中旬
• 私の漢詩歳時記ー四月上旬
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