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選者のプロフィール
 李順然、中国国際放送局(北京放送)元副編集長。著書に『わたしの北京風物詩』『中国 人、文字、暮らし』『日本・第三の開国』(いずれも東京・東方書店)などがある。
前書き

 漢詩は、ときにはわたしを励まし、ときにはわたしを慰め、ときにはわたしの心を洗い清めてくれる。訓読の訳文に加えて、素人のまったくの「遊び」だが、和漢折衷の自己流の戯れ訳を添えてみた。日本の歌人の名訳を添えた詩もある。読んでいただければ嬉しい。

選者のひとこと
 戦火にあけくれる武将于謙にとって、やわらかくそそぐ薫風、庭の木々のみどり、そこでさえずる小鳥という平和なひとときは、かけがえもなく貴重なものだったのだろう。風薫る初夏は、古今東西、和の季節であったようだ。
 
 まったくの独断だが、于謙のこの詩は、冤罪に問われ、民衆に惜しまれつつ、静かに刑場に向う辞世とも感じられるのだ。
紹介した『私の漢詩歳時記』
• 私の漢詩歳時記ー七月中旬
• 私の漢詩歳時記ー七月上旬
• 私の漢詩歳時記ー六月中旬
• 私の漢詩歳時記ー五月下旬
• 私の漢詩歳時記ー五月中旬
• 私の漢詩歳時記ー五月上旬
• 私の漢詩歳時記ー四月下旬
• 私の漢詩歳時記ー四月中旬
• 私の漢詩歳時記ー四月上旬
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