広州は一貫して教育を重視してきました。その長年の努力により、広州の教育水準は量と質の両面において、飛躍的な進歩が見られました。まず、量の面から見ると、新中国が成立した当初は、1000校ほどしかなかった学校が、現在では1万校以上に増えました。また、質の面においても、教育の立ち遅れた都市から、教育の進んだ都市へと進展を遂げました。
2002年から、広州は教育振興に関する計画を立ち上げました。とりわけ、2005年から、市と区レベルの政府は農村地区の基礎教育に相次いで50億元(750億円)を投じました。
大学教育について言えば、広東省の省都である広州には華南地域で最も多くの大学が集まっています。その中には、中山大学、華南理工大学、華南師範大学、華南農業大学、広東外国語外貿大学、広州中医薬大学など、多くの有名大学が含まれます。そのうち、最も有名なのが中山大学です。中山大学国際中国語学院の周小兵院長は「中山大学は1924年、孫文氏によって創立された。当時の名前は広東大学だったが、孫文氏が亡くなったのち、中山大学に改名された」と紹介してくれました。
新中国が成立して以来、中山大学はずっと全国の重点大学に指定されています。また、修士課程と博士課程のほか、ポストドクターも設けられています。2001年10月、中山医科大学と合併し、新しい中山大学に生まれ変わりました。これにより、専攻可能な学科がより広がり、現在は、人文科学、社会科学、自然科学、技術科学、工学、医学、経済学、管理学などを含む総合大学となっています。現在、中山大学は4つのキャンパスがあり、敷地面積はあわせて6平方キロ以上となっています。これは全国で2番目だと言われています。
広州の教育状況と言えば、広州大学タウンに触れざるを得ません。大学タウンは広州市番禺区にあり、敷地面積は17.9平方キロです。この大学タウンには各大学のキャンパスが集められており、優れた教育資源の効率化が図られています。それにより、各大学間の壁取り去られ、教育資源と土地資源の最適化、各大学の優位性の補完に必要な条件が整えられました。
大学タウンの建設によって、広州の大学教育は飛躍的な発展を遂げました。大学タウンは進んだ教学設備や生活設備のほか、大学教育にも新しい理念をもたらしました。各大学間では、履修単位の互換が認められており、学生は自由に授業を選択することができます。さらに、教員や設備も共有されています。
また、広州大学タウンでは12億元(180億円)を投じ、8つの体育館と4万人を収容できるスタジアムが建設されています。これは2010年アジア大会の予備競技場となります。
広州は今後も、「広州から全省、全国、そして世界へ」という策略に基づき、教育への投入を強化することにより、教育水準の向上をはかっていきます。
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