広州は千年の歴史を持つ商業都市で、貿易や飲食業を中心として発展しています。統計によりますと、広州では社会消費小売総額が1978年に17億6300万元、2008年には3140億元に達し、実に178倍増加したということです。また広州市には10万ヶ所以上の商業営業所があり、中国でトップに数えられています。このことについて、広州市発展改革委員会の陳浩鈿主任は「広州は商業都市である。中国全土、及び全世界のバイヤーが毎年2回、広州で行われる広東フェアに参加するために集まる。このことが、数多くのビジネスチャンスを広州にもたらしている。また広州には卸売り市場が1300カ所以上あり、商品の集散地となっている」と紹介しました。
広州は中国で歴史的に極めて早い時期から対外通商貿易を行っている重要な港湾都市で、しかも最も早くから開放された都市のひとつです。広州は、中央の優遇政策を活かし、さらに香港とマカオに隣接しているという地理的な優位性があることから、外資を利用して積極的に国際市場を開拓しています。2008年、広州の輸出額は1978年の1億2400万ドルから430億ドルに、実際的な外資利用額は1979年の984万ドルから36億ドルに増加しました。現在、広州と貿易を行っている国と地域は220以上にのぼります。
地理的な優位性や、貿易による盛んな商取引、発展した製造業によるしっかりした経済基盤が、広州の物流の発展に大きなチャンスをもたらしています。珠江デルタ地区における現在の貨物の航空輸送量は5、600万トンですが、2010年には1000万トンに達する見込みです。今後、珠江デルタ地区は製造業の基地というだけではなく、アジア太平洋地域の貨物の集散地にしていくということです。陳浩鈿主任は「広州は中心的な都市として、交通がとてもうまく機能していることが挙げられる。中国三大空港に数えられている白雲空港があり、港も南沙港があり、駅、発達した道路交通網もある。こういったことが、物流の発展を支え、しかも物流のコストを下げた」と述べました。
広州は中国三大金融センターの一つとして、金融市場も大きな役割を果たしています。2008年、広州の金融業は384億元の増加価値を実現しており、広州の金融機関の人民元の預金残高は1兆6929万元で、貸付金の残高は1兆1080万元に達しています。
広州市社会科学院数量経済研究所の欧江波所長は、記者のインタビューに対して、「広州には非常に優れた経済的な基盤があり、また、発展する上で潜在力も大きい。現在の情勢から見れば、広州の未来は楽観的だといえるだろう」と語りました。
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