第16回アジア大会が広州で行われますが、交通の便利さは、大会をスムーズに運営するために欠かせないことと言えます。経済が急速に発展する都市の1つとして、広州の道路は日々変化を続け、ますます便利になっています。
新中国が成立する前、広州市の道路の総延長はわずか228キロで、総面積は185万平方メートルでした。当時の様子について80歳の広州市民、呂堅成さんは「その時の道はとても狭かった。一番広い道路は維新路と人民路だろう。ほとんどは舗装されていない道で、コンクリートの道路は1本もなかった」と紹介しました。
広州の道路は1980年代と90年代に最も大きく発達しました。このとき経済が急速に発展し、それに伴い渋滞がひどくなるなど、都市部の交通状況は悪くなる一方でした。そこで、広州では道路と橋の建設に大量の資金を投入し、海印橋や、解放橋などの橋、さらに珠江トンネルの建設をはじめ、数多くの道路を整備しました。
中国では初めての都市部の環状高速道路が1987年に着工し、2000年に開通しました。また市の中心部を走る環状道路は、広州市政府と世界銀行が1993年に共同で建設され、2000年に開通しました。この2本の環状道路によって、広州市の交通は大きく改善しました。
その後に開通した総延長33.6キロの華南快速道路と47キロの広園快速道路は、どちらも片側4車線の道路です。また、華南大橋や番禺大橋、砂河立体交差橋、三元里立体交差橋などを建設しました。
広州の現在の道路状況について、広州市建設委員会の劉金龍博士は「広州の主な道路は、1本の市内の環状道路、2本の高速道路、13本の主要幹線道路と、10本の広州市と外とを結ぶ道路がある。また、60の立体交差橋がある。これで、広州の交通状況が飛躍的に改善され、広州の経済発展に重要な役割を果たしている」と述べました。
2008年末の時点で広州における道路の総延長は5434キロです。しかし、広州の自動車数は改革開放初期の2万台余りから現在の100万台以上にまで増加しており、この自動車数が交通への圧力として依然として残っています。
第16回アジア大会の運営をスムーズに行うためにも、広州市の建設部門はさまざまな計画を実施しています。劉金龍博士は「2010年のアジア大会開催を前に、交通の要となる施設を造る一方で、道路の建設にも力を入れる必要がある。これが完成すれば都市の道路システムがさらに向上し、渋滞も大幅に減る。今、大会のスタジアムと体育館の周りの道路の建設を行っている」と語りました。
2010年のアジア大会が開催される時には、広州の道路の総延長は6680キロに達し、総面積は1万500平方メートルとなる見込みです。この道路が大会運営のために大きく役立つに違いありません。
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