11月11日は中国全土がお祭り騒ぎになった「ダブル11」と呼ばれるネットショッピングの日でした。翌日はどこに行っても、みんなダブル11の買い物の話題で持ちきりとなりました。しかし、買い物に関心が集まり、もともとの「独身者の日」という意味は段々と人々に忘れられるようになっています。今回の中国メロディーは中国の独身者の物語と音楽をお話ししましょう。

大富豪の息子は「国民的夫」？

　誰でも甘い恋と幸せな結婚に憧れますが、人によって時代によって、恋愛観や結婚観は違います。愛情至上主義を求める人がいれば、拝金主義な人もいます。

　最近、中国一の大富豪・王健林氏の息子・王思聡氏は多くの若い女性に「国民老公（国民的夫、国民が最も憧れる夫）」とされ、その大富豪の二代目の魅力は一部の若い女性にとっては比べようもないことが伺えます。

独身男性の理想と現実

　幸せな結婚はやはり多くの人が憧れるものです。しかし、ここ数年、中国の男女比のアンバランス問題が深刻になりつつあり、独身男性の人数が増え続けています。5年後の2020年には男性3000万人が結婚相手なしとの話も出ています。

　この厳しい現実は、独身男性たちの幸せを求める道のりがより険しくなることを意味しています。それでも、心の中に美しい夢を抱き続け、運命の女性に出会うことが出来ると信じている人もまだ多くいます。

中国版「101回目のプロポーズ」

2013年に上映された中国版「101回目のプロポーズ」は、不器用で一途な男と過去の恋愛から心を閉ざした美女の究極のラブストーリーを描いています。男女それぞれの主人公が心から真の幸せを求める様子は多くの観客を感動させ、さらには多くの独身者に幸せな恋を求める勇気を与えてくれました。

番組の中でお送りした曲

1曲目　単身情歌（独身ラブソング）

歌詞：

愛を掴まえられない僕

なす術もなく愛が離れていく

幸せそうな人が至るところにいるのに

なぜその中に僕がいないのだろう

2曲目　一个人的情人節（一人のバレンタインデー）

　この歌は中国版「101回目のプロポーズ」の挿入歌です。歌はヒロインで美しいチェリストの叶薫が、数年前に新郎が結婚披露宴で急に離れていった苦しい経験をした後の落ち込んでいる気持ちを表しました。

歌詞：

逃げたい　忘れたい

思い出はなぜ　忘れられない

過去の私達はどこで間違えたのだろう

一人ぼっちのバレンタインデー

誰もラブソングを歌ってくれない

どんな所にも私の寂しさがある

3曲目「SAY YES（セイ・イエス）」

　この歌は中国版「101回目のプロポーズ」の主題歌「SAY YES」の中国語バージョンです。歌は主人公の男性が心を込めてヒロインに告白した時に歌われたものです。

歌詞：

君の世界をこれからも知りたい

毎日君と一緒に

眠る君の顔を見て

諦めてしまった時もあったけど

君が好きだから

いつまでも僕の傍にいてほしい

僕は君をいつまでも見守っていく