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菊の花

2016-10-21 17:42:50     cri    

菊の花

 10月の北京、爽やかな秋風の中、春と夏に引きこもっている菊の花が燦爛と咲き誇ります。そのため旧暦9月は菊月と呼ばれています。今回の中国メロディーは菊の花について音楽とともにご紹介しましょう。

気高い花

 中国では菊の花は古来より、気高い花として人々に愛されています。草木が枯れ始めた晩秋に、菊の花の寒い風や霜をものともせずに凛として花開く心意気、不屈の忍耐力が気高い趣を感じさせます。そのため、昔から多くの文人が菊の花を題材にして詩文を詠んでいます。

 中でも晋の名詩人•陶淵明の名作「飲酒」の中の「采菊东篱下,悠然见南山。(東の垣根の下で菊の花を採り、悠然と南の山を見る)」と言う名句は菊の花を讃える最高傑作とされています。また、陶淵明は菊の花を愛でる代表的な人物で、旧暦九月の花の神様として敬まわれています。

菊茶と菊酒

 菊の花は中国原産で、その栽培の歴史は今から2、3000年前にまで遡ります。今から2000年前の春秋戦国時代、偉大な愛国詩人・屈原の詩集「楚辞」の中に「夕餐秋菊之落英(夕べには、香しい秋菊の花びらを食事としてとる)」と言う名句があります。このことから2千年前には、既に菊の花を食べる慣わしがあることがわかります。

 毎年9月から11月頃、中国南方の浙江省、河南省、安徽省などの地方が相次いで食用の菊の花の収穫時期を迎えます。食用の菊は、観賞用の菊に比べて花弁が柔らかく、苦味が少なくて甘みがあるのが特徴です。さらに菊の花のお茶を飲むと喉の痛みや咳を抑えるのに効果があると言われています。

 また、旧暦9月9日の重陽節になると、中国の民間伝統には菊の花を愛で、菊酒を飲んで過ごす慣わしがあります。そんな菊酒は邪気を払って長命を願うものとして親しまれているため、縁起のいいお酒とされています。

黄色い菊の妖精

 秋になると、高くて大きい落葉高木は秋の灰色の空をより高く支え、あちこちで色づいた黄金色と紫色を目にします。また、秋の虫の鳴き声を耳にしながら、野原で菊の花の香りを楽しむことができます。

 農家の庭先に植えられている一面の小さい菊は、秋風が立つ頃、枯れた草木の中から頭を突き出して、笑顔を見せます。それはまるで黄色いスカートを纏う可愛い女の子たちが、手を繋いで草むらの中に坐ってお喋りしているようです。風が立たない時には、彼女たちは静かに座っていますが、一旦風が吹くと、彼女たちはすぐに舞い上がり賑やかになります。この様子はまさに秋の妖精たちと言えます。

 1曲目 菊皇茶语(菊とお茶)

 この歌は映画「菊皇茶语(菊とお茶)」の主題歌で、男女のデュエットによるこの曲は、中国の伝統的な茶文化と菊文化を歌っています。

 歌詞:

 東の垣根の下で菊の花を採り 悠然と南の山を見る

 西湖でお茶の香りを楽しみながら空を眺める

 海に感じるロマンを見に行き

 小船の中で月光の美しさを味わう

 2曲目 菊花香(芳しい菊の花)

 歌詞:

 僕には夢があった 

 それは君が僕のお嫁さんになってくれること

 君は秋の菊が花開く時 

 僕にあの美しい衣装を着てくれると言った

 誓いは花のように風とともに散った

 青春は終わり 傷跡だけが永遠に残る

 3曲目 菊花頌(菊の賛歌)

 歌詞:

 風は枝を軽く吹き抜け

 私の恋煩いは酒のように濃厚で

 月光が部屋を照らす時

 あの思いが再び夢にやってくる

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