北京
PM2.577
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「中国がロシアに軍事支援を提供しているとの主張は偽情報であり、我々は反対する」。中国の秦剛駐米大使は20日、米CBSニュースの取材に応じ、米国など西側がウクライナ問題を利用して中国に対するデマを飛ばして中傷していることに厳しい言葉で反論した。
ロシアとウクライナの軍事衝突が発生する前後、米国の一部の政治家とメディアが中国に対する偽情報を絶えずばらまいていたことを、外部の人々は認識している。中でも、中国がロシアに軍事支援を提供する可能性があるというデマは、米国が全力で浴びせた「汚水」であり、一部の西側の国も付和雷同している。米当局者はそれを根拠にして中国企業に制裁を科すと「脅迫」することさえしている。
こうした米国式覇権を利用した、「うそをつくのに下書きもしない」やり口は、国際社会にとっては見慣れたものだ。ウクライナ問題を利用して中国に対する偽情報をでっち上げるのは、「うそつき帝国」による古くさいトリックにすぎず、その目的は中国を中傷し、中ロの仲を裂き、国内矛盾を対外転嫁することだ。事実を前にして、米国のトリックが拙劣でばかげていることは明らかだ。
ウクライナ危機発生以来、中国は常に和平協議の促進に尽力するとともに、ウクライナでの人道危機防止に向けて6つの提案を行った。中国はこれまでにウクライナに多くの人道支援を提供し、現地の人々に食品、医薬品、寝袋、粉ミルクなどを届けているが、いかなる側にも武器や弾薬を提供していない。中国はさらに、情勢の発展や実際の需要に応じて引き続きウクライナに人道支援を提供する意欲があることも表明している。
それに対して、ウクライナ危機を作り出した張本人である米国は常に、火をたきつけて事を起こし、まるで世の中が乱れないと困るかのようだ。ロシアとウクライナの軍事衝突が発生すると、米国は西側諸国を集めてロシアに対する全面的な制裁を発動し、ウクライナに大量の軍事支援を提供し、火に油を注いでいる。軍事支援を提供して一方的制裁を強化する米国と、和平協議を促して人道支援を提供する中国。対抗をあおっているのは誰で、平和を守っているのは誰か。国際社会は適切に判断するだろう。
このほど行われた中米首脳テレビ電話会談で、中国側は「問題を引き起こした張本人がその問題を解決すべきである」ことに言及した。米国側は、中国側と意思疎通を保ち、事態のエスカレートを防ぎたいと約束した。米国は、言ったことを必ず守り、我が身を見つめて反省すべきだ。人に責任をなすりつけても陰険な魂胆を覆い隠すことはできず、他国を脅しても他者も自らも傷つけることになるだけだ。火に油を注ぐことに慣れた米国の政治家は過ちを繰り返してはならない。(CRI論説員)