北京
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第13期全国人民代表大会第5回会議が5日午前、北京で開幕しました。全国各地から3000人近くの全人代代表が一堂に北京の人民大会堂で集まり、それぞれの持つ意見や関心を会議で取り上げています。今回は新疆ウイグル自治区代表団のアディリ・アブドレザックさんをご紹介します。
これまでの9年間、アディリさんは企業を率いて新疆ウイグル自治区の南部(南疆)のタクラマカン砂漠でバラを栽培し、現地住民を率いて貧困から脱却させ、豊かになる道を歩んできました。それと同時に、アディリさんは企業の発展を制約する「ネック」にも気づきました。
アディリさんは、「第一に、精密加工の部門では、研究開発チームに人が集まらない。第二に、生産の技術において中堅の人材が集まらない。第三に、基地栽培が現代農業へと発展していくためには、栽培技術者が必要であり、比較的不足している」と話しました。
これについて、アディリさんは自身が所属する企業だけでなく、「人材不足」の問題が新疆、特に南疆地区が直面している普遍的な問題であることに気づきました。調査・研究・訪問の後、アディリさんは国が新疆の人材育成に対する支援を強化する意見を打ち出しました。
アディリさんは今年の提言について、「人材奨励メカニズムを構築し、イノベーションの価値、能力、貢献を方向性とする人材評価システムを整備して、人材のために幹事創業のプラットフォームを作り上げていくことを期待している」と語りました。
第13期全国人民代表大会の代表に選出されてからの4年間で、アディリさんは耕地保護、貧困脱却難関攻略、教育などの分野に焦点を当て7件の提言を打ち出しました。その提言のいずれも回答を得ることができ、そのうちの一つは第14次五カ年計画交通運輸発展計画にも採択されました。
ウイグル族の全国人民代表大会の代表として、アディリさんは民族地区の住民の民主的権利が十分に保障されていることを実感しています。アディリさんは、「私たちウイグル族を含む各民族の民主的な表現ルートはスムーズである。人民大衆が最も関心を持ち、最も直接的で現実的な問題は、適切なルートを通じて党委員会と政府に反映することができる。私たち全人代の代表も、大衆の心の声を意見・提言に変え、大衆の期待を現実に変えて、問題の解決に努めていく」と語りました。(取材:趙雲莎)