河北省泥河湾遺跡で東アジア最古の顔料が発見

2022-03-07 17:29  CRI

河北省泥河湾遺跡で東アジア最古の顔料が発見
下馬碑遺跡で発見された加工した痕跡がある赤鉄鉱の小さな塊(写真提供・国家文物局)

 中国国家文物局はこのほど、北京で開いた考古学関連の重大プロジェクトの重要な進展を発表する記者会見で、河北省泥河湾遺跡における考古学的発見や研究の新たな進展を紹介した。同局によると、今回、中国、ひいては東アジア地区で最古のホモ・サピエンスが加工したものと思われる顔料や加工に使用した小型の石器などが発見され、東アジアや世界の旧石器時代の人類文化発展の進展を解明するうえで極めて重要な価値があると見られている。人民日報海外版が報じた。

河北省泥河湾遺跡で東アジア最古の顔料が発見
下馬碑遺跡で発見された加工した痕跡がある赤鉄鉱の小さな塊(写真提供・国家文物局)

 河北省文物考古研究院の関連専門家によると、泥河湾遺跡群とは、泥河湾盆地に分布する旧石器時代の遺跡となっている。泥河湾盆地とは当初、陽原県内を指すことが多く、「陽原盆地」とも呼ばれていたが、現在は蔚県盆地や懐来盆地、涿鹿盆地、山西大同盆地といった広い範囲を指すようになり、その範囲はますます広がっている。

 記者会見は、泥河湾の考古学的発見や研究の最新の進展に焦点を当てて開かれ、蔚県の下馬碑遺跡第6層堆積において、4万1000年から3万9000年前のものとみられる赤鉄鉱や火をおこした跡、その周辺に散在する石器や骨器、動物の化石の破片などが発見されたことが明らかにされた。ラマン分光法や蛍光X線分析といった技術を駆使した分析で、赤鉄鉱が集まった染色部位が確認され、一部の赤鉄鉱石の表面からは加工した痕跡も発見され、顔料を加工した跡ではないかと推測されている。出土した石器は、叩いて作られた細長い小型石器がメインで、一部の石器の表面からは、骨製の取っ手の残骸や線上に配列された植物繊維の残骸なども発見され、ホモ・サピエンスが取っ手を付けたり、埋め込んだりして作った複合的な道具を使って、穴をあけたり、毛皮を加工したり、植物、動物の柔組織を加工したりしていたと推測されている。

 国家文物局の関係責任者は、「今回報告された泥河湾の考古学プロジェクトは、旧石器時代の考古学研究の重要な成果で、中国の旧石器時代の人類の文化や技術、環境、美意識、精神世界などをより生き生きと知ることができるようになり、非常に価値が高い」としている。(編集KN)

 「人民網日本語版」より

ラジオ番組
10月29日放送分
00:00:00/00:00:00
  • ハイウェイ北京<月曜日>の担当者 劉叡琳_fororder_周一刘睿琳130
  • ハイウェイ北京<火曜日>の担当者 王小燕&斉鵬_fororder_周二小燕齐鹏130
  • ハイウェイ北京<水曜日>の担当者 謝東&劉非_fororder_周三谢东刘非130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 劉叡&孟群_fororder_周四刘睿孟群130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 任春生_fororder_周五任春生130
  • ハイウェイ北京<週末篇>_fororder_北京直通车周末篇
特集ダイジェスト
最新コラム
新華社_fororder_12日中友好協会_fororder_11人民網日本語版_fororder_10人民中国_fororder_9中国網日本語版_fororder_8東方網日本語版_fororder_7JAPAN online_fororder_5
UTYテレビ山梨_fororder_4中華網日本語版_fororder_3東方通信社_fororder_2中国百科検定_fororder_132959111934859451北京観光_fororder_1
佟同