北京
PM2.577
23/19
米国のポンペオ前国務長官は2日から中国の台湾地区を訪れている。台湾の民進党当局は米国の一部の者と結託して、「米国に頼り独立を図る」「台湾問題で中国をけん制」をたくらんでいるが、それが思い通りになることは決してない。
ポンペオ氏は在任期間中、いかなる功績も残さず、最も得意なのは火をつけてあおり立て、デマを飛ばしていざこざを起こすことで、それ故、メディアから「史上最低の国務長官」「デマ製造機」と呼ばれた。対中問題においては、「台湾カード」を切り、中国の内政に著しく干渉し、中米関係を損ねた。
今回の台湾訪問は、退任から1年余りのポンペオ氏の腹の中で心づもりができていたのだろう。米中間選挙が行われる年に、台湾訪問という動きを通じて存在感をアピールし、米国内の反中勢力の支持を取り付け、自らの影響力拡大を欲する一方で、民進党という「かも」をつかんでひともうけし、演説などの機会を利用して臨時収入を得ることを望んでいる。
ポンペオ氏の台湾訪問の前日には、米国の現政権が、国防や国家安全保障などを担当した元高官からなる代表団を台湾に派遣している。米国の与野党がともに台湾を政治上の私利を得るための駒、票を獲得するための駒と見なしていることはこれによって明らかだが、駒は悲劇的に終わる運命にある。
台湾の民進党当局は、情勢を見極めるべきであり、ポンペオ氏などからの「支持」を得れば「米国に頼り独立を図る」ためのカードが増えると考えてはならない。ポンペオ氏の今回の台湾訪問は、火をつけてあおり立て、台湾海峡情勢を緊張させ、台湾民衆の利益を害する以外、いかなる役割も果たさないだろう。
世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の領土の不可分の一部である。50年前の2月28日、中国と米国は「上海コミュニケ」を共同発表し、中米関係正常化の扉を開いた。台湾問題は「上海コミュニケ」の核心であり、「一つの中国」原則は中米関係の礎だ。50年後の今、中米関係が厳しい試練に直面している主な原因は、米国側が「上海コミュニケ」によって確立された原則と精神を守らず、言動がころころ変わり、信義に背いてきたことにある。
中国の統一は必須であり必然でもある。これは阻止することのできない歴史の大勢だ。米国のいかなる者が台湾を訪問して「支持」を表明しても徒労に終わるしかない。(CRI論説員)