北京
PM2.577
23/19
習近平国家主席は25日、ロシアのプーチン大統領との電話会談で、中国はウクライナ問題そのものの是非に基づいて中国側の立場を決定し、冷戦思考を捨て、各国の合理的な安全保障上の関心事を重視・尊重し、交渉を通じてバランスのとれた、効果的で持続可能な欧州安全保障メカニズムを形成すべきだと表明した。中国はロシアがウクライナと交渉によって問題を解決することを支持する。プーチン大統領は「ウクライナとハイレベルの交渉を行う用意がある」と表明した。
この電話会談は非常に重要で、中国がウクライナ問題の政治的解決を促すために行った最新の努力だ。中国がウクライナ問題において説得と対話を促進することは、ウクライナ問題の政治的解決のためのプランを提供し、責任ある大国としての責任感を体現している。
同時に、今回の中露両国首脳の電話会談は、ロシアとウクライナの軍事衝突が勃発したが、双方が対話によって問題を解決する窓口が依然存在するという重要なメッセージを発した。ウクライナ問題の政治的解決の扉は閉ざされていない。対立では問題が解決せず、対話こそがウクライナ危機解決の理性的な選択だ。
ウクライナ問題がここまでエスカレートしたのは、米国をはじめとするNATOに責任がある。だが、NATO加盟を求めるウクライナの要請に、米国をはじめとするNATOが「ノー」と言い続けている背景には、ウクライナはロシアの勢力拡大を阻むための「駒」にしておけば、自分たちは決して「巻き込まれる」ことはないという論理があることははっきりしている。ウクライナを騙して見捨てることから、同盟国を振り切ってアフガニスタンからの撤退を行ったことまで、米国が行ったことは「アメリカ・ファースト(米国優先)」の覇権の本質を十分にあらわにしている。
最新の情報によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は、プーチン大統領がウクライナ代表団との交渉のためにロシア代表団をベラルーシの首都ミンスクに派遣する用意があると述べた。国際社会はロシア・ウクライナ双方が冷静さと理性を保ち、交渉による平和的な問題解決を模索するのを期待している。各国の主権と領土保全を尊重し、国連憲章の趣旨と原則を遵守するという中国の基本的立場は一貫しており、引き続き自国のやり方で説得と対話を行い、ウクライナ問題の政治的解決を促していく。(CRI論説員)