中国「天眼」が今年、小中学生に観測時間の1%を開放

2022-01-07 15:05  CRI

 「中国の天眼」と呼ばれる500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)は2021年3月31日に正式に世界に開放されて以来、14カ国の国際プロジェクト27件が承認され、関連する観測が2021年8月に始まりました。FASTの年間観測時間は現在5300時間を超えており、2021年度、国外の科学者に分配する観測時間は全体の約10%を占めています。これまでに発見したパルサーは約500個で、1年半で発見されたパルサーの数はすでに米アレシボ望遠鏡の15年間の探査結果を上回り、世界でパルサー発見効率が最も高い設備になりました。

 中国科学院は5日、2022年には全国の小中学生に中国天眼FASTの観測時間の1%を開放すると発表しました。中国科学院院士でもある中国科学院国家天文台の常進台長は、「子供を小さい頃からいわゆる『ビッグサイエンス(巨大科学)』の装置に触れさせることで、自信を強めさせ、科学への愛情を増すことができる。子供たちの好奇心と創造力は永遠に侮ることができない。子供たちが提起した予想外の問題は、科学研究者に新しいインスピレーションをもたらし、子供たちの人生において大きな原動力を呼び起こすことができる」と述べました。

中国「天眼」が今年、小中学生に観測時間の1%を開放

貴州省平塘県にある中国天眼FAST

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