北京
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草の根選挙は、中国における最も広く活気ある民主的実践であり、村(住)民委員会選挙や企業・政府機関職員の代表大会選挙を含みます。村(住)民委員会は主任、副主任と委員から構成され、村(住)民委員会の選挙は県・郷の人民代表大会の代表選挙と同時に行われます。村(住)民委員会のメンバーは、法に基づいて定期的に村(住)民によって選出されます。企業・政府機関においては、職員代表大会は従業員や職員が主権者として民主的な管理権力を行使する機構であり、その代表は全従業員・職員から民主的な選挙によって選出されます。
中国の民主的な選挙は中国の国情や発展段階に適応したものであり、経済や社会の発展に伴って時代とともに進化してきました。数十年来、中国では適時、選挙法が改正されており、全国人民代表大会の代表が選出される際、農村と都市の各代表が代表する行政区の人口の比率は、新中国成立当初の8:1から、1995年には4:1、さらに2010年には1:1となり、農村と都市の人口比率が均等な選挙は徐々に実現していきました。人々の民主的意識が高まるにつれ、投票率も上昇し続けています。改革開放以来、中国では郷級人民代表大会代表の直接選挙が12回、県級人民代表大会代表の直接選挙が11回行われ、有権者の投票率はいずれも90%前後を維持しています。(張・井上)