北京
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中国恒大集団(上場コード: HK03333)は3日、香港証券取引所で担保責任を履行できないとの公告を発表しました。これに対し、中国の中央銀行である中国人民銀行や中国証券監督管理委員会、中国銀行保険監督管理委員会は相次いでコメントを発表し、恒大集団のリスク案件は個別リスクであり、外部への波及効果はコントロールできるとの見方を示しました。
中国人民銀行は、個別の不動産開発企業に起きた短期的なリスクは、中長期的な市場の正常な資金調達機能に影響を及ぼすことはないとした上で、「最近、国内の不動産販売や土地購入、融資などは徐々に正常化しており、一部の中国系不動産企業は外国債券の買い戻しを始めたほか、一部の投資家も中国系不動産企業のドル建て債券を買い始めている」と明らかにしました。
中国人民銀行はさらに、「中国は一貫して公平な市場環境の構築を堅持し、中国金融市場の双方向の開放を着実かつ秩序を保って推進してきた。関係部門は今後も引き続き海外市場の関係監督管理部門とのコミュニケーションを継続し、海外の債券発行企業及びその株主に対し、市場のルールと規則を厳格に守り、市場化と法治化の原則に基づいて自らの債務問題を適切に処理し、法定債務の返済義務を積極的に履行するよう促していく。また、企業が送金した資金の返済および外国債券の買い戻しについて、関係部門は現行政策の枠組みの下で支援を行い、便宜を図る」としています。(ZHL・井上)