北京
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北京市政府は1日、非首都機能の分散と人口の移転を受け入れる北京副都心は2035年にほぼ完成すると発表しました。
人口の過度な増加、交通渋滞、大気汚染など大都会が抱える問題を解消するため、北京市政府は東京など国際都市の経験を参考にした上で、都市の枠組みを調整し、東京の新宿区やパリのラ・デファンス、ニューヨークのマンハッタンのような都市機能を完備する副都心の構築を試みることにしました。
北京の副都心は北京市の東部に位置し、市の中心から約25キロ離れています。計画面積は155平方キロで、人口は2035年時点で130万人以内に抑えるとしています。
北京市政府、市人民代表大会、市政治協商会議などの政府機関の職員約1万5000人はすでに2019年に副都心に移転しており、2022年から2023年までに約3万人の移転が完了する予定です。また、こうした移転に影響され、他にもより多くの人口の移転が予想されます。
計画によりますと、2025年までに副都心は「グリーン都市」、「森林都市」、「水害対策都市」、「スマート都市」、「カルチャー都市」、「快適居住都市」などの機能をほぼ実現する予定です。2035年には、北京市の非首都機能の分散や人口の移転を受け入れる近代化した北京副都心がほぼ完成します。(閣、浅野)
建設中の北京副都心