北京
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中国雲南省の中心地・昆明市とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ中国ラオス鉄道敷設工事の最終調整作業が現地時間20日に行なわれ、ラオス国内を走るボーテンとビエンチャンを結ぶ区間の旅客輸送サービス情報システムプロジェクトのテスト運転が進められました。調整作業は順調で、新設の10駅はいずれもサービス条件が整っています。中国ラオス鉄道が12月に運営開始するのに準備万全となっています。
ボーテンとビエンチャンを結ぶこの部分のサービスシステムは主に、チケット販売システム、駅統合管理プラットフォーム、放送システム、マルチ掲示システム、ビデオ監視システム、時計システム、旅客所持品安全検査設備、侵入警報システム、ドアセキュリティーシステム、電源および環境集中監視などからなっています。
旅客サービス設備に対しては、全て試行運転が実施されています。構内の電子掲示板は中国語、ラオス語、英語の3カ国語で時刻表とチケット情報が示されます。安全検査設備、チケット販売設備、ビデオ監視、放送、旅客サービスエリアも、利用客のニーズを満たすことができており、各駅では駅員がすでに準備作業を進めています。
中国ラオス鉄道の一部である同区間は「一帯一路」イニシアチブに盛り込まれ、全長は422.4キロに達し、設計時速は160キロです。中国の技術基準が採用され、中国の装備が用いられるとともに、中国の鉄道網と直接連結します。運営開始後、中国の昆明からラオスのビエンチャンまでは、夕方に出発して翌朝に到着できます。
なお、中国ラオス鉄道は全長1022キロ、中国国内の昆明から玉渓まで、玉渓からラオスのボーテンまで、そしてラオス国内のボーテンからビエンチャンまでの区間からなり、うち中国国内を走る距離は599.6キロです。(朱、浅野)