中国が推進する「共同富裕」は途上国にとっての貴重な経験

　浙江師範大学のナイジェリア人学者アデクンレ・オシディペ氏はこのほど、中国中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ、CMG）の取材に応じ、「中国は絶対的貧困を根絶し、かつ農村振興を継続させている。浙江省にある農村地区の一部では、インフラの整備状況が都市部と比べて遜色が全くなくなった。電力供給、給水、ネット通信、交通などは非常に便利だ。中国は共同富裕に向けた事業を推進し、貧富の格差を縮小させ続け、低所得層の増収を支援することで、社会の繁栄と安定を大きく推し進めている。中国のやり方は途上国にとって参考に値する」と述べました。

浙江師範大学アフリカ研究院中国アフリカ教育協力研究センターのアデクンレ・オシディペ副主任

　浙江師範大学は浙江省中部の金華市にあり、同省の重点総合大学です。アデクンレ・オシディペ氏は2008年にナイジェリアから同大学に留学し、現在は同校のアフリカ研究院中国アフリカ教育協力研究センターの副主任を務めています。

　ナイジェリアは人口が2億人を超え、インフラ整備が長期に渡って大きく立ち遅れていました。中国とアフリカ諸国の協力はここ数年に渡り拡大し続けており、ナイジェリアに発展と変化がもたらされました。

　アデクンレ・オシディペ氏はこれについて、「中国はナイジェリア国内のインフラ整備に参画してナイジェリアの発展の実現を支援している。ナイジェリアの経済社会の発展に極めて大きく貢献した」との考えを示しました。

　ケニアの英字日刊紙「ザ・スター」はこのほど、南南協力を研究する学者のスティーブン・ンデグワ氏の文章を掲載しました。文章は「中国共産党の正しい指導と中国国民の素晴らしい生活への願望、さらにあらゆる困難を乗り越える不屈の意志。これが、中国が絶対的貧困を根絶した主な原因だ。中国は、他の途上国にとっての貴重な経験を提供した」と論評しました。（ジョウ、鈴木）