北京
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中国石油化工集団(中国石化、シノペック)が17日に明らかにしたところによりますと、同社の「ナフサの水蒸気分解(スチーム・クラッキング)によるエチレン製造技術の開発および工業利用」プロジェクトの実験が成功し、原油をエチレンやプロピレンなどの化学製品に作り替え、原油スチーム・クラッキング技術の国内における初の工業利用を実現しました。これは中国の石油化学産業のモデルチェンジとアップグレード、さらに炭素に関する二つの目標を実現させる上で重要な意義を持っています。
写真:シノペックの製油所
シノペックの王子宗副チーフエンジニアは、「原油スチーム・クラッキング技術は『原油作り替え』の路線の一つだ。従来の原油精製プロセスをスキップし、原油を直接エチレンやプロピレンなどの化学製品に作り替えられる。これは麦を直接パンにすることに相当し、麦を小麦粉にする段階を省くことができた」と述べました。これにより、生産プロセスが短縮され、生産コストが削減されるとともに、エネルギー消費量と炭素排出量が大幅に削減されます。
現在、同技術の工業利用に成功したのは世界でエクソンモービルとシノペックのみです。推計によりますと、同技術を利用して100万トンの原油を加工すれば、約50万トンの化学製品を生産することができ、うち、エチレンやプロピレン、軽芳香族炭化水素、水素など価値の高い製品が約40万トンに達し、全体的な技術は国際先進レベルに達したということです。(ZHL、浅野)