北京
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中国が独自に開発した新型コロナウイルス治療薬が、今年12月に条件付きで承認される見通しです。
中国における新型コロナの医薬品研究開発は、科学技術部の指導による緊急研究開発プログラムとして、早くも2020年1月21日に始まったものです。2020年2月16日には、科学技術部、国家衛生健康委員会、工業・情報化部、国家発展・改革委員会、国家薬品監督管理局、国家中医薬管理局からなる医薬品研究開発特別研究チームが設置され、有効な医薬品や治療技術の研究開発を全面的に推進する取り組みが行われています。
ウイルスを中和するいくつかの抗体医薬品を用いて、新型コロナを治療するための治療法の開発が進められており、現在、治療薬として合わせて6種類の薬剤が開発されています。中でも、清華大学、深セン第3人民病院、バイオテクノロジー企業のヴィア・バイオテクノロジー社が共同開発した中和モノクローナル抗体「BRII-196」と「BRII-198」は、新しい治療法としてすでに国内で700人以上のウイルス感染者の治療に使用されているということです。
清華大学医学部の張林琦教授によりますと、新型コロナ感染症から回復した人々の血液から分離された数百種類の抗体から、高活性で相補性のある2つの抗体が選ばれ、国内外の臨床試験において、(この抗体医薬品は)重症度と死亡率が78%減少するという顕著な効果が現れたということです。
この治療薬の研究開発チームは、すでに10月9日に国家薬品監督管理局に申請書を提出しており、12月末までに条件付き販売が承認される見通しです。(ミン・イヒョウ、CK)