【観察眼】気候変動の共同宣言は中米関係取り返しのオアシス?

2021-11-16 12:50  CRI

 中米両国は英北部グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の期間中、気候変動対策での協力強化を盛り込んだ共同宣言を発表した。これを受けて、両国関係に改善のタイミングが来たのではないかと、広く注目を集めている。

 国連のグテーレス事務総長は歓迎の意を示し、「気候変動の危機対応には国際社会の協力と団結が必要だ。中米両国は正しい方向に向かい、正しい一歩を踏み出した」と述べた。米ブルームバーグ・ニュース社は、「中米は異例の共同宣言を達成し、大国の行き詰まりを打破した。地政学的に対立し、多くの場面で意見が一致しなかったように見受けられる両国がめずらしく協力姿勢を打ち出した」と報じた。また、多くの主要メディアが「異例」「めずらしい」などと中米間の共同宣言を報道している。

 それは中米間の共同宣言達成に対する有り難さを物語っている。また、中米関係の取り返しへの希望、世界の気候変動問題の共同対応に驚きがもたらされたと言えよう。

 中米関係は21世紀で最も重要な二国間関係だと考えられている。しかし、近年、米国が中国に対して抑圧の政策を講じているため、両国関係はドン底に陥った。バイデン政権の初期はトランプ政権のやり方を続け、感染症予防分野でも発生源調査の問題をめぐり、中国をあれこれと非難している。また、中国が行った関係各国に対するワクチン支援をわざと「ワクチン外交を展開している」とした。さらに、米国は情報部門を利用して、いわゆる「新型コロナウイルス発生源調査情報報告」をでっち上げたため、中米関係は長く低迷期にある。

 非難と中傷を受けても、鋭く向かい合うことが中国人民の戦略である。平和発展の道を歩み続けることが中華民族の優れた文化と伝統の中で生まれた原則である。中国は譲ることなく、道義に基づき、気骨のある態度で両国関係を扱っている。

 気候問題は目下、中米関係にとってありがたいオアシスのようである。両国は他の分野においては依然として砂漠化、あるいはそれに近い状態にある。両国には食い違いがあるが、広い共通した利益がある。競争で中米関係を描くことは、今の現状に背く他、両国の実際の利益に合わない。その上、国際関係に競争があることは当たり前なことだ。しかし、その競争は国際関係の基本的なルールに基づいた良好な競争であるべきだ。自分の利益しか求めず、現実を無視して自分の実力だけを信じ、抑圧政策で相手国の屈服を企むことは今の世界では通じない。

 中米間の共同宣言発表は、平等と相互尊重の原則に基づき、両国関係の互恵ウィンウィンの本質を正しく認識すれば、両国が多くの問題で効果的な協力をすることができ、両国民に利益を与えるだけでなく、世界の発展と人類の進歩にプラスエネルギーを注ぐことができることを証明している。(CRI日本語部論説員)

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