<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

2021-11-11 14:04  CRI

 第4回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日にかけて上海で開催され、過去最多の127の国・地域の約3000社の出展を引き付けました。この中には、4回続けて出展した日本企業も多数あります。中国がWTO加盟から今年で20年となる中、出展に寄せる思いや中国で実感した市場の変化、今後の見通しなどについて、日本の「常連」企業の代表にお話を伺いました。

◆パナソニック:「伴走者」として中国社会の求めに応えたい

 中国の改革開放に初期の頃から深くかかわってきたパナソニック社は今回、日系企業の中では最大規模級となる1002平米のブースを構えました。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

 同社代表取締役副社長、中国・北東アジア総代表の本間哲郎氏は輸入博の出展について、「毎回、非常に前向きな反応がある」とし、「中国国内の市場動向を知り、パートナーや地方政府と交流する素晴らしいプラットフォームである」とポジティブに評価しています。

 「健康養老」「清潔」「環境」が今回のパナソニックブースのキーワードですが、その中で、初めて設置された「環境」コーナーには、東京オリンピックにも採用された5kW水素燃料電池、工業と商業分野での応用も可能な同社最新の水素技術のほか、天然ガス、電気を使った大規模なヒートポンプ給湯器などが展示され、「2060年にカーボンニュートラルを目指す」という中国が掲げる目標を強く意識した出展となりました。

 本間氏は「変化が速いこと」が中国の消費市場の特徴だと考えています。そうした変化によりよく応えるため、9月の段階で来年に開催される第5回の出展を決め、「中国社会が求めている少し先のことを、世界中のパナソニックグループから探してきて提案したい」と前向きな姿勢を見せています。

 「パナソニックは、中国の改革開放以降の投資環境の改善を一緒に伴走し、一緒に見てきたと言ってよい存在だと思う」

 このような自負がある本間氏は、とりわけ、外商投資法の施行がもたらしたビジネス環境の変化を前向きに評価するとともに今後もこの流れが維持されることに期待し、中国社会に根差した成長を貫いていくと表明しました。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

◆資生堂:中国人が美しくなるのをサポートしたい

 多くの中国人消費者を魅了する化粧品メーカーの資生堂は、今年は目の下のシワを取り去る美容液「セカンドスキン」や肌のシワの中身をミクロ的に計測する最新技術、そして、「来年に完成を予定し、美しくなることをサポートする」という同社が中国市場では初投下となる「食べるビューティー」ソリューションなどを目玉に展示しました。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

 資生堂中国の藤原憲太郎CEOは、「中国経済が発展する中で、お客様のスタンダードが上がっていると同時に、ニーズが多様化している」とその変化を語りました。そして、とりわけ、中国がWTO加盟してからの20年間で、経済はすごい勢いで発展してきたと同時に、「関税の引き下げだけではなく、外資系企業の声を聞く場を設けるなど、政府の強いコミットメントを感じる」とビジネス環境の改善に向けた中国政府の取り組みをポジティブに評価しています。そのうえで、「単に開放していくだけではなく、国内の巨大な消費市場に外資企業がどうタップインできるのかということもしっかり考えてくれている。我々も中国の市場の発展に期待をしており、そこについて頑張っていきたい」と意気込みを見せました。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

◆花王:豊かな生活を目指す中国に「花王流の双循環」でマッチ

 「世界中がコロナで苦しんでいた中、中国国際輸入博は去年に続いて、さらに盛大に開催されていることに驚きと感動、感心を感じる。私たちも出展内容が年々濃くなってきて、出展のやり甲斐があるのを感じている」

 このような感想を語ったのは、大手消費財メーカー花王株式会社の西口徹アジア事業統括(常務執行役員)です。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

 同社のブースでは、最高級化粧品の「SENSAI(センサイ)」や赤ちゃん用の薄いオムツをはじめ、ドローンで散布する農薬製剤など、「生態、生命、生活」の3つのコーナーに分けて紹介されていました。化粧品の人気ぶりは言うまでもないことですが、それほど目立たない形で出展している農薬製剤にも多くの問い合わせが入ったことについて、「最近の中国の方の環境意識がさらに洗練されてきたと具体的に感じた」と西口氏はその理由を読み解きます。

 西口氏は2008年に続いて、今回で2度目の中国駐在です。この間に実感した中国市場の変化について、「生活者の質に対するこだわりは、ものすごい勢いで発展している。それは化粧品、紙オムツ、女性の生理用品といった全てのものに通じることだと思う」と感慨深く語りました。

 花王のブースには、輸入商品とともに、同社が技術を輸入して中国国内で作られた商品も同時に出展されていました。西口氏はそれを「花王流の『双循環』」と名付け、中国政府が進める新しい経済成長の在り方に呼応する花王の姿勢を垣間見ることができます。

 「花王が中国に進出して30年あまり、中国のスピードの速さ、質の高さ、規模の大きさの全てにおいて感銘を受けている。生活を豊かにしていこうとする中国の姿勢に今後もマッチしていきたい」と西口氏は語り、今後の中国市場への意欲を示しました。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

◆テルモ:中国は競争激化も成長続ける魅力的な市場

 医療機器メーカーのテルモ株式会社は、中国市場においては、「双循環」という用語ではなく、「地産地消」を目指すと示しました。テルモ社は1980年代に中国に進出し、現在は杭州、上海などで製造・販売拠点を構えています。

 今年2021年で創業百周年を迎えた同社は、第4回輸入博では出展面積を前回の倍に拡大しました。糖尿病、低侵襲医療、血液と細胞技術などに特化したソリューションなどを展示し、そのうち、中国市場では初公開のものが8割を占めるとのことです。中には、冠状動脈病変の治療に使うカテーテル「冠脈微導管HighTrack」のように中国の臨床医の使用習慣を踏まえて設計され、中国市場を念頭に開発した商品も含まれています。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

 同社の丸田正行中国地域総代表は、「1年目は理解不足から小規模の出展で開始したが、ブランドづくりにおいて大きな機会だと知り、今回は大規模な展示にした」と輸入博とのかかわりを振り返りました。WTO加盟後の中国市場について、丸田氏は「二桁の年平均成長率を保っており、中国はテルモの海外市場では伸びの最も速い国だ」と確かな手ごたえがあったことも明らかにしました。

 一方、中国では所得水準の向上に伴って、より良い医療を受けたいニーズが高まりを受けて、市場は確実に大きくなり、購買層も拡大している一方、競争の熾烈化という新しい状況が生まれていると丸田さんは指摘します。

<輸入博>中国は「今後も成長続ける魅力的な市場」と日系企業

 「昔は外国の技術や製品というだけで歓迎されたが、ここに来て、中国企業と外資系企業の技術的な優位性の格差はどんどん小さくなっている。しかし、その一方で、中国の市場はこれからも成長していく魅力的な市場だ。中国の患者さんに価値あるものを提供できるように日々考えながらやっている」

 そう話す丸田氏の話からは、地道な取り組みにより中国市場で生き残りをかける姿勢が滲み出ていました。そして、「今後はできる限り、中国で売るものは中国で生産をしようと『地産地消』の考え方を取り入れている。中国で技術を発掘しようと、現地でのイノベーションを強化する取り組みを始めている」と既に始まった布石も明らかにしました。(取材・写真:劉叡 構成:王小燕 校正:星)

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