中国の繊維業界　カーボンニュートラルに向け行動開始

　中国政府が掲げる、温室効果ガスの排出量を2030年をめどにピークアウトさせ、2060年をめどにゼロにする目標に向けて、中国の繊維業界のとりまとめ機関である中国紡績工業連合会は、「カーボンニュートラル加速アクション」の開始を宣言しました。

　この行動宣言は先週、浙江省紹興市で開催された「第4回世界テキスタイル・マーチャンダイジング・カンファレンス（World Textile Merchandising Conference／WTMC）」で正式に発表され、業界に関連する49団体と企業90社がこれに賛同する意向を表明しました。

　この「カーボンニュートラル加速アクション」は、ターゲットを絞った排出削減を実現するため、綿花栽培から原材料の生産、染色、衣料品の生産、輸送、販売に至るまで、繊維産業をとりまく産業チェーン全体で温室効果ガスの排出量を測量するものです。これに関連する産業は一年以内に排出削減目標を設定することや、二年先の行動計画と目標実現に向けたロードマップ、さらにカーボン削減に関する情報の定期的公開が求められるということです。（Yan、謙）