北京
PM2.577
23/19
10月29日は世界脳卒中デーです。最新の報告によりますと、脳卒中は中国における成人の死亡原因のトップです。国家衛生健康委員会の最新発表によりますと、中国の脳卒中患者の総数は2800万人を超え、中国人の5人に1人が脳卒中で死亡しています。
全世界の疾病に関する最新研究によりますと、世界の脳卒中患者数は1億人を超えており、中国では発症後の生存患者数は1700万人に上ります。統計によりますと、中国では40~74歳の脳卒中発症率は平均して毎年8%の割合で増加しているほか、発症の若年化も進んでいます。45歳未満の人の発症は発症者全体の10%を超えています。
発症の若年化の原因は、遺伝子の影響以外にもあります。英国の著名な医学誌の「ランセット」が20年間以上にわたり全世界の疾病負担(疾病や健康障害の社会への影響を数値化した指標)を分析した結果、脳卒中の9割以上は新陳代謝、食事、環境などの対策可能なリスク要因によるものとの結論を得ました。
北京大学第一病院神経外科の李良主任によりますと、脳卒中は往々にして、良くない生活習慣や飲食習慣が原因です。中でも油脂や糖分、塩分、たばこ、酒の過剰摂取やストレスを多く抱える「六多」、また睡眠や運動、野菜、さらには他人との交流が少ないと言う「四少」が問題となります。脳卒中は「治療の時間制限」が極めて厳しいために、自己判断をせずに、ただちに病院に行くことが必要とのことです。(閣、鈴木)