北京
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オタマジャクシ型電子楽器「オタマトーン」の中国での知名度が高まる中、それを開発・生産した明和電機は、中国での展示会を2016年に上海で開催したのに続き、今年初めて北京でも開催します。主催者側は27日、30日から始まる展示会の発表会を北京市内で開催しました。
発表会にオンライン形式で参加する土佐社長
明和電機の土佐信道社長は27日、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューを受けた際、新型コロナウイルスの感染拡大が世界的にまだ収まらない中で北京で展示会を開催することについて、「中国市場の潜在力を信じている。中国経済は成長を続けており、中国の若者は創意的で、心構えは前向きだ」と述べて、展示会が順調に開催されることに期待を示しました。
展示会については、「目に見えない不可解で面白いものを、機械として手で触れて遊べるものに置き換える。人間にはそれをできる力があり、一言でいうと創造性だ。それを楽しんでいただきたい」と述べました。
展示ホールの舞台
さらに「中国で展示会やコンサートをいくつか行ってきた。中国にも面白い人がたくさんいるといつも思う。面白いものや面白い人とつながっていけばといいと思う」と述べて、中国で巡回型の展示会を開催する意欲も示しました。
超常識マーケット明和電機「ナンセンスファクトリー」という今回の展示会は、玩具、アート、明和電機コーナーに分かれ、「NAKI魚器シリーズ」「TSUKUBA筑波シリーズ」「VOICE音声機械」などを含む28年間に開発した作品を集中して展示します。
展示ホールにセッティングされた大型オタマトーン
今回の展示会は、感染対策という観点から日本本社のスタッフがいない中で、3年かけて準備作業を進めてきました。キュレーターの孔婕婷さんは「展示を通じて、もっと多くの地元の芸術家と協力して、より多くの国際的なデザインの要素を持ち込み、共同で製品を開発して中日文化交流を深められれば」と話しています。
展示会は10月30日から2022年2月20日まで北京市798芸術区で開催されます。(取材、写真:Mou、校正:柳川)
中国で販売されているオタマトーン