北京
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河北省保定市にある大学でこのほど、講義棟内の女子トイレのドアなどに貼られていた代理出産の広告が何者かによって消され、困っていることがあれば学校に助けを求めようなどと説得する長文が残されるということがありました。学生は「代理出産は違法。お金に困るようなことがあれば学校に助けを求めるべきだ」と話しています。
不妊治療機関の関係者によりますと、代理出産の費用は60~70万元(約1070万~1250万円)と高額です。高い報酬に誘惑されて危険を冒して代理母になる学生がいます。
中国では、結婚しない人や不妊者が増えるにつれて、近年、さまざまな不妊治療機関が現れています。中国の法律では代理出産ビジネスは禁止されていますが、不法に代理出産業務を行っているところもあり、米国やウクライナなどで代理母を探したり、高い報酬を餌に国内で女性を探したりしています。
専門家は、代理出産について「生殖・遺伝分野における最前線の研究であり、科学、倫理、安全などに関わるもので、未知のリスクに満ちあふれている。合法的かつ倫理的な範囲内で慎重に行われるべきもので、決して利益だけを追い求めてはいけない」と指摘しています。(Mou、柳川)