北京
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第1回中国・太平洋島国外相会合が10月21日、ビデオ形式で行われました。会議を主宰した王毅国務委員兼外交部長は、中国は人類運命共同体を構築する理念に基づいて、島国が自主的発展を加速し、共に振興することを実現することを支持すると強調しました。
王外交部長は「私たちが心を一つにして協力しさえすれば、中国と太平洋の島国の全面的な戦略的パートナーシップはより素晴らしい明日を迎え、双方の国民により多くの幸せをもたらすことになる」と述べました。
王外交部長は「中国は島国と共にチャンスをつかみ、誠意をもって協力し、緊密な全面的な戦略的パートナーシップを手を携えてより構築することを望む」と表明し、以下の提案を示しました。
第1点は、政策での意思疎通を深めることです。彼我の核心的利益と重大な関心事に関わる問題について、相互理解と相互支持を継続します。
第2点は、新型コロナウイルスの感染拡大の抑制についての協力を深めることです。中国側は島国にワクチンや各種の感染症対策用物資を引き続き提供し、「中国-太平洋島国感染対策協力基金」に追加出資します。
第3点は、景気回復を推進することです。中国は、島国と共に質の高い「一帯一路」を建設し、いかなる政治的条件もつけない経済技術援助を島国に提供し続けます。
第4点は、手を携えて試練に対応することです。中国側は、日本の福島原発事故の汚染水処理について、公開され透明で責任ある方法で慎重に対応すべきであり、利益が関わる各方面が一致合意するまでは汚染水を海に流してはならないと呼びかけています。
第5点は、人の交流を拡大することです。中国は引き続き島国に政府奨学金を提供し、中国国内の省や市が島国と共に、一般住民に恩恵をもたらす協力プロジェクトをより多く展開することを支持します。
第6点は、多国間主義を実践することです。中国は島国と共に、「核拡散防止条約」を基盤とした国際的な核不拡散システムと南太平洋が非核地帯でありつづけることを共同で維持していきます。
以上が、王外交部長が表明した6提案です。(Mou、鈴木)