北京
PM2.577
3/-2
「米国は天然ガス問題で欧州とロシアの関係を遠ざけている」というロシア側の表明に対し、外交部の趙立堅報道官は11日の定例記者会見で、「米国は自分の利己的な満足ためにさまざまな問題を政治化することに慣れている。同盟国やパートナーが傷つくこともかまわない」と表しました。
ロシアのラブロフ外相は8日、米国は天然ガス問題で欧州とロシアとの関係を遠ざけていると指摘した上で、ロシア・欧州双方とも天然ガス供給問題を政治化することは避けるべきであり、さもなければ双方に悪影響があるとの見方を示しました。
趙報道官はこれを受け、「『ノルドストリーム2』プロジェクトはロシア・欧州双方のエネルギーの相互補完性を示すもので、欧州のエネルギー危機の解決に役立つ」と述べ、「米国は地政学的利益に奉仕するために、欧州のエネルギー市場を独占し、さまざまな手段で関連プロジェクトを妨害・圧迫し、ロシアと欧州の権益と協力を損なっており、全く人心が得られていない」と語りました。
また、趙報道官は、「この件はつい先日、米国が英国、オーストラリアとの間に3か国安全保障パートナーシップを締結し、オーストラリアがフランスとすでに展開している潜水艦協力プロジェクトに背を向けるようにしむけたことを思い起こさせる。欧州側はこの行為を『背後のナイフ』と呼んでいる。今後、より多くの国が目を光らせて、米国の汎政治化、唯我独尊で横暴な行為に共に抵抗するものと信じている」と述べました。(張、鳴海)