北京
PM2.577
3/-2
1911年は、中国の旧暦の辛亥年。この10月10日に勃発した革命は、中国における清朝政府の支配を覆すとともに、中国で何千年も続いてきた専制君主制の終焉を告げた。今年10月9日、辛亥革命110周年記念大会が中国の首都・北京で盛大に開催され、習近平国家主席は会議で演説を行い、辛亥革命勃発以来110年の歴史が残してくれた啓示について述べた。
◎功績
△辛亥革命110周年記念大会会場の様子
習近平総書記は記念大会で、「辛亥革命は永遠に中華民族の偉大なる復興の征途において、屹然とそびえ立つ一里塚である」と重ねて表明した。
◎夢の実現
△江蘇省南京市にある孫中山(孫文)の像
習総書記は席上、「孫中山氏の中華振興という宿願、辛亥革命における先駆者たちの中華民族発展に対する憧れ、それに、近代以来中国人民がそのために奮闘してきた偉大なる夢が、すでに現実になったか、現実になりつつある」と感慨深く述べた。
◎灯台
△湖北省武漢市にある辛亥革命武昌起義記念館
辛亥革命の後、この革命から洗礼を受けた中国人は引き続き救国救民の道を探った。辛亥革命から10年後の1921年、中国共産党が誕生し、中華民族の偉大なる復興を実現する灯台のあかりが灯されたとも言える。
◎啓発
△大会会場に掲げられる孫中山(孫文)の肖像画
習総書記は記念大会で「中華民族の偉大な復興を実現するには、安定と団結の国内環境だけでなく、平和と安定の国際環境も必要だ。世界が良くなれば、中国は良くなり、中国が良くなれば、世界はさらに良くなるという道理を熟知しているからこそ、中国は終始世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の擁護者であり続ける」と述べた。
◎統一
孫中山氏は、「『統一』は中国全国民の希望である。統一することができれば、全国人民は幸福を享受し、統一することができなければ、被害を受けることになる」と言ったことがある。
記念大会で習総書記は、「祖国の完全統一という歴史的任務は必ず実現しなければならず、必ず実現できる。台湾問題は中国の内政であり、いかなる外部からの干渉も許されない。いかなる人も国家の主権と領土保全を守る中国人民の強固な決意、確固たる意志、強大な能力を過小評価してはならない」と強調した。(ミン・イヒョウ、井上)