北京
PM2.577
3/-2
中国では10月1日の国慶節の大型連休に結婚式を挙げる人が多くいます。祝日に時間が取れて親族や友人が式に参加しやすいという狙いもありますが、何と言っても国慶節期間に国を挙げて祝賀ムードになっているので、国中にお祝いされているような感じも気持ちのよいものです。中国では日本と違って、偶数が好まれ、めでたいことの贈り物なども、ペアや偶数にするのが一般的です。「双喜臨門」(良いことが重なってやってくる)という言葉もあるように、国慶節と結婚という二つの喜びが同時にやってくることにより、喜びが倍増すると期待されているのです。
1日に、中国北部の内陸に位置する河南省安陽市で行われたある結婚式を覗いてみました。新郎新婦は同郷で、北京で仕事をしています。知人の紹介で知り合い、1年ほど付き合って結婚を決め、親族が多くいる故郷に戻って式を挙げることにしました。
中国では結婚する前に、記念アルバムを作るのが一般的です。招待状は以前の紙製ではなく、電子版になって、WeChat(日本のLINEにあたる)で送るようになっています。結婚式で欠かせないのが双方の親への感謝を表すことです。義父母にお茶を捧げて、初めて「お父さん、お母さん」と呼びます。
河南省地元の結納金は最少でも10万元(約200万円)。最近、素朴な結婚が提唱され、親族や友人の参加も控えられています。国土が広い中国では、地方によって結婚の風習が違います。地元では、新郎新婦の実家が同じ町でも、別々に式を挙げる習慣があります。しかし、この日の結婚式は合同結婚式でした。簡素化のため、合同挙式が最近は増えているようです。双方ともそれぞれ12テーブル、全部で240人くらいが参加しました。(閣、CK)