北京
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カナダで約3年にわたる軟禁生活を送った華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟CFOはすでに、中国に無事戻りました。同件を受けて、中国の国際テレビ局であるCGTNの田薇キャスターはベストセラー「アメリカン・トラップ」の作者で、仏アルストムの高級幹部の経験があるフレデリック・ピエルッチ氏を独占インタビューしました。ピエルッチ氏は、米国政府による「ロングアーム管轄」「海外腐敗行為防止法(FCPA)」などを利用した、米国企業のライバルに対する攻撃を自ら経験し、米国の「ロングアーム管轄」の問題を集中的に暴露しました。ピエルッチ氏は、「中国は今回、国家意志によって米国の『ロングアーム管轄』に対抗し、世界に指標を樹立した」と述べました。また、その他の国は今のところ口に出さずにいても、心の中では強い印象を受けたとの見方を示し、「米国の『ロングアーム管轄』に対しては、中国のように『理』にもとづいて争ってこそ活路がある」と述べました。
ピエルッチ氏は、「今回のことで、一国の政府が努力を怠らないならば、この種の事件の解決を最大限に後押しできることが示された。私は、本件は中国の大きな勝利を示していると見なしている。これは間違いなく、国家の意志により米国の『ロングアーム管轄』に対する反撃に初めて成功した事例だ」と強調しました。
ピエルッチ氏はまた、「本件によってその他の多くの国が利益を得るだろう。その前提は、中国と同じように自ら立ち上がって戦い、米国のやり方に対抗することだ。この事件は将来、歴史的な転換点と見なされるようになる可能性がある。逆に今日の状況を見れば、本件は、すべてが好転することを意味していない。米国が、法律を経済の武器として利用することを止めることはないからだ。そうは言っても、我々は少なくとも、米国のやり方が断固たる反撃を受けたことを、この目で見た」と述べました。(玉華、鈴木)