北京
PM2.577
3/-2
米国は11月初めに再び入国政策を見直し、米国で承認された新型コロナウイルスワクチンを接種済みの外国人の米国渡航を許可することになりました。
ここ一年あまり、米国では、米国人の出国緩和措置や移民に対する強制送還措置など、科学的な感染対策に背く一連の水際政策が実施されており、そのため、新型コロナウイルスは絶えず米国から輸出され、国際社会が感染拡大防止に払った努力が水の泡となっている事実が、蓄積されたたデータから明らかになっています。
米政府観光局の発表したデータによりますと、2020年4月から2021年6月までの米国公民の出入国者数は延べ3400万人に達したということです。
米国とメキシコは人的な往来のベースが大きいため、メキシコの感染者数推移のデータは米国とほぼ一致しています。また、アフリカでの感染者数の推移も再び米国との一致が見られ、米国の感染症対策の緩さが、感染症との戦いで時期を逸しただけでなく、新型コロナウイルスの世界範囲での蔓延につながっています。
「米国はなぜずっとコロナウイルスを輸出しているのか」。2020年6月18日、米誌「ニューヨーク・タイムズ」がこのような単刀直入なタイトルの論説を掲載しました。論説によりますと、米国が何千人にも上る移民(その多くはコロナ感染者)を集めて、医療設備が乏しく、対応能力の無い国へ送還するようなやり方は、米国にとっても海外にとっても、公衆衛生に危害をもたらす行為だと非難されています。
米移民局と税関の統計によりますと、米国は2020年には計18万6000人の移民を強制的に国外へ追放し、その数は2019年と比べて160%も増えているということです。
世界保健機関(WHO)は世界範囲での感染拡大を防ぐため、移民の強制追放をやめるよう数回にわたって呼びかけましたが、コロナ感染者数が世界最多の米国は、今でも移民の強制送還を続けています。米政府が感染者の発生が確認された移民拘束施設にいる不法移民を強制送還する行為は、ウイルスを輸出しているようなものです。(Lin、坂下)