北京
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中国人民による抗日戦争の始まりとされる「九・一八事変」から90周年を迎えるにあたり、18日午前、事件現場に近い遼寧省瀋陽市の「九・一八歴史博物館・残暦碑広場」で「九・一八を忘れるな」をテーマにした、打鐘式とサイレンを鳴らす行事が行われました。中国共産党中央政治局常務委員・中央紀律検査委員会書記の趙楽際氏が出席し、あいさつしました。
趙書記は席上、「警世の鐘をついて、サイレンを鳴らす目的は、悲壮な歴史を銘記し、革命烈士をしのび、抗戦精神を発揚し、美しい未来を切り開くためだ。正しい歴史観を堅持し、抗日戦争の重要な意義、歴史プロセス、主流の本質を正確に把握し、引き続き前進する知恵と力をくみ取り、社会主義現代化強国の全面的建設および中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現するためにたゆまず奮闘しなければならない」と示しました。
9時18分、趙書記ら指導者と市民代表は撞木(しゅもく)で「警世の鐘」を鳴らしました。14回の鐘の音は、中国人民の14年間にわたる苦難に満ちた抗戦の歩みを意味します。瀋陽全市でサイレンが鳴り響き、遼寧省内の13都市でも同じ時間帯にサイレンが3分間鳴らされ、列車や船、自動車も警笛、汽笛、クラクションを鳴らしました。
同日の式典には、遼寧省内で抗日戦争に参加した兵士らの代表、抗戦烈士遺族の代表や政府関係者、各界の代表らなど約300人が参加しました。(RYU、Yan)