北京
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世界保健機関WHOアフリカ地域事務局は現地時間16日、コンゴ共和国の首都・ブラザビルでオンライン記者会見を行いました。
記者会見では、アフリカ大陸では同じ週内に新型コロナウイルスによる肺炎発症と確定された患者が800万人を超えたと発表されました。一方では、高所得国のワクチンの買い占めや輸出制限の影響を受け、「COVAXファシリティ」を通じてのアフリカ諸国ワクチン供給は4億7000万本不足しているとのことです。
WHOアフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ事務局長
WHOアフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ事務局長は、「アフリカ大陸では新型コロナワクチンの接種を完了した人が5000万であり、全人口の3.6%にすぎない。今年年末までにアフリカが『COVAXファシリティ』を通じて4億7000剤のワクチンを入手し、アフリカ人口の17%がワクチン接種を完了する見込みだが、この数字は、全世界で人口の40%が年末までに接種を完了するという計画を大きく下回っている」と述べました。
モエティ事務局長は「ワクチンの分配が著しく不公平な現状と供給量が少ない状況が、アフリカ大陸における接種率を低い状態にとどめ、アフリカではそのために、新型コロナウイルス変異株の感染が続くとの見方を示しました。(hj、鈴木)