北京
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コロナ禍で半導体チップの供給不足が深刻化し、世界の自動車メーカーが減産、ひいては生産停止を余儀なくされる中、今年1-8月、中国の自動車輸出は前の年の同じ時期に比べて111.1%プラスの成長を見せています。これに対して、国家統計局の付凌暉報道官は15日、「中国にはフルセット型の自動車生産体系がある上、コロナを抑え込めていることが背景にある」と分析しました。
9月15日国務院新聞弁公室で開かれた記者会見の様子
付報道官は15日、8月の国民経済運行状況に関する記者会見で、「新型コロナウイルスのパンデミックが続き、多くの海外企業が物流、生産供給やサプライチェーンで問題にぶつかる中、中国の自動車産業には比較的完備された産業体系が備わっており、自動車製造に必要な関連部品の製造にも長けているという強みがある」と指摘しました。また、去年の同じ時期の自動車輸出低迷が背景にあるものの、「中国では感染症対策がしっかり行われており、国内の生産と生活の秩序の安定が保たれたことが、生産回復にプラスに働いている」と話していました。
なお、中国では今年に入ってから、輸出入は良好なトレンドを見せており、1-8月期の貨物輸出入総額は昨年の同じ時期に比べて23.7%増え、比較的速い伸びを見せており、こうした傾向はまだ継続されていくともみられています。
(Yan、CK)