北京
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米ニュースサイトのアクシオスは13日、「米国と米国の製薬会社は恐らく、原材料の不足や生産プロセスの複雑さ、生産側の意欲不足などが影響して、感染症まん延からの脱却のために貧困国がワクチン接種を完了した状態にすることはできない」と主張する文章を掲載しました。同文章は「中国ならできる」との見方を示しました。
同文章はさらに、「オックスフォード大学の研究プロジェクトの調べによれば、全世界では9月13日までに57億3000万回のワクチンが接種されたが、うち81%が高所得と中高所得の国における接種だ。全世界の58%の人口は、依然としてワクチン接種を受けていない。そのほとんどが低所得国に集中している。英国の調査会社『エアフィニティ 』のリポートでは、米国とその他の西側諸国には今年、12億回のワクチンが残されることになる』と紹介しました。
文章はまた、「米国のバイオテクノロジー企業であるモデルナやファイザー製薬などのワクチン生産企業は、高所得国だけにワクチンを販売している。モデルナ社は年末まで10億回のワクチンを生産する見込みだが、アフリカ、アジア、中東地区に輸送されるワクチンは1回もない」ことを明らかにしました。
アクシオス掲載の文章はその原因について、「ワクチンの生産には費用が相当に多く必要だ。モデルナ社にしてもファイザー社にしても、欧州と北米以外に投資した生産施設はほとんどない」と分析しました。米国国立衛生研究所(NIH)の関係者は、「メーカーはワクチンの生産によって巨額の利益を得られなければ、生産意欲はそれほど高まらない」と指摘しています。
同文章はまた、「中国は最近になり、シノファームやシノバック、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)のワクチン輸出を増やした。これらのワクチンは普通の冷蔵庫で保存できる上、大規模生産の能力もある。中国は全世界にとっての『救いの星』になるかもしれない」との見方を示しました。
中国は現在までに、100以上の国と国際組織に10億回以上のワクチンと原液を提供してきました。中国は今年通年で、20億回のワクチンを海外に提供することを目指しています。(殷、鈴木)