新型コロナ禍でロボット応用が活性化

　自動化技術はここ数年、工業分野に対して前例のない変革をもたらしてきました。世界範囲で新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況にあってはとりわけ、ロボット応用の活性化が目立つ状態になりました。9月10～13日に開催された2021世界ロボット大会において、ロボットが身近に浸透する様子は見張るものでした。

スマート消毒ロボット

　スマート消毒ロボットは主に紫外線消毒にミスト消毒を追加する方式で、定められた時間に定められた場所の消毒を行います。現在までにすでに、病院で広く使われています。

スマートロボット助手

　これは、再現手術におけるスマートロボット助手の様子です。医師はロボットのアームを操作することで、遠隔手術を実施します。タッチパネル式リモコンを利用した別の場所からの誤差のない医療の実施は、遠隔医療に大いに役立ちます。

全自動化核酸抽出ステーション

　全自動化核酸抽出ステーションは、サンプルの作成から核酸の抽出、純化までを自動的に行い、PCR検査の効率を大幅に引き上げます。

科学ロボット

　中国工業情報化部の辛国斌副部長は今回のロボット大会の期間中、中国のロボット産業の次の段階における取り組みについて、「産業用ロボット、サービスロボット、特殊ロボットなどの重要製品の開発と応用面の普及に力を入れる」との考えを示しました。（朱、鈴木）