北京
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食虫植物
熱帯雨林特有の景観——パイナップル科植物
熱帯砂漠の植物
コケ植物と地衣類
サボテン
扶荔宮のメイン温室
中国南西部の雲南省にある中国科学院昆明植物研究所昆明植物園には、昆虫の捕食と消化で栄養を補充する食虫植物や、硬い岩の上ですくすく育つコケ植物と地衣類、乾燥して暑い河谷と世界各地の砂漠に生息する熱帯植物など、8840種以上が集まっています。
観光客向けに開放されている面積は44ヘクタールで、裸子植物園、モクレン園、マンサク園、扶荔宮、観葉観果園、百草園、羽西ホトトギス園、微小個体群野生植物園、山茶園、水生植物園など16の専門分類園があります。「植物王国」とも称される雲南省の豊かな種多様性と特色あるエコ景観を見せています。
昆明植物園は中国の雲南高原にあり、南西部の山間地帯と横断山脈の南部に面しています。地域の希少植物、特有種、重要な商品性植物の導入と保護を主な研究の方向性とし、科学研究、種の保存、科学普及、公衆認知を一体化させた総合植物園です。
昆明植物園は近年、微小個体群の緊急保護を推し進め、中国における微小個体群植物総合保護研究センターとなり、微小個体群植物の科学的な救助と効果的な保護をけん引しています。また対外交流・協力も積極的に推し進めています。同園の昆明センターとウズベキスタン科学院植物研究所のタシケントセンターが共同で設立した中国・ウズベキスタングローバルネギ園は、ネギ属植物の収集、展示、保護、研究を行っています。両国の科学技術文化協力交流のモデルであり、「一帯一路」イニシアチブを具現化したものでもあります。(殷、柳川)